平凡な若者が偶然をきっかけとして殺人を繰り返す。
正義とは何か問いかける作品。
おもしろかった。
8話だといつも不十分感が拭えないのだが、この作品は素晴らしかった。
スピード感や緩急のつけ方、メッセージ性、ストーリー展開、物語の深み。
時折差し込まれる軽快な音楽やクスッとした笑いが空気を重くさせすぎない。
主要人物はもちろん、脇役もインパクトがあり、ひねりがきいている。
悪人を殺して裁くことは果たして正義なのだろうか。
もちろん、建前上はNOだと決まっている。
でも、必ずしもそれが正解とは言い切れない状況がたくさんある。皆感じるところだと思う。
悪人はいつでも必ずいる。
そして、その全員が法の裁きを受けることは決してないだろう。
自らを犠牲にしつつも悪人を裁き続けるダークヒーロー。
哀しいけれど、そんな存在が世の中を少し良くする。そんな現実があるのだと思う。
一方、
悪人なりの正義、そしてある人にとっては、その人は悪人ではなくて大切な人。
そんな複雑性も見せてもらった。
ソンソックがとても印象的だった。心から憎んでいる表情がすごく心に残っている。
…なんてセクシーなんだ。
そして、ノビンの気持ちの強さ。(キムヨハンさんというのね、真っ直ぐな瞳が素晴らしかった)
ウシクは、純粋な役よりもこういう役の方が魅力的だ。
心に残る作品となった。