本当にキムスヒョンの演技が素晴らしくて。細かい芝居に心打たれる数少ない俳優さんだと思う。
演出もなるほどそこに繋がるのか、と思うラストへのながれではあったけど、あまりにも途中まで最高だったので、要求が贅沢になりすぎちゃった感があって、少し引っ掛かる部分あり。残念ながら物語のピークが最終回の前に来てしまった気がする。
伏線の回収もきちんとしている作家さんなのに、
妻に残したビデオレター、スヒョンの演技が神がかって良かったのに、これ放置なのがもったいない。
周囲の人たちの愛ある描写はこの作家ならではで、弟夫婦、ヘイン秘書、ヒョヌ友人、おばの恋の行方、親との和解。そこらへんは大満足。一方でいらないエピソードもあり、それならもう少しこっちを丁寧に、と思う部分もあり。
楽しんだからこその勝手な一視聴者の贅沢な要求、すみません、って感じ。このドラマであるある展開の勝利と敗北両方を味わった気がする。
個人的には、ヒョヌが迷子になったヘインを探し回ってとうとう見つけた時に、乗ってた自転車を乱暴に投げ置いて近づくところが大好きで、そこだけで白飯何杯も食えると思う。