HIROMIA

95のHIROMIAのレビュー・感想・評価

95(2024年製作のドラマ)
4.5
原作も読んでる側からすると、こう来たかという感じ
原作ファンから見てこのドラマは成功例の一つでもあると私は思った
1995年という、いろいろな出来事の端境期とも言われるこの年に起きたリアルにフィクション織り交ぜた脚本と映像がとても自然
クリアだけどフィルム感を残し、そこに当時流れていた音楽が被さるがその切り取り方にセンスの良さが表れている
昔…(と言って良いのか?)なのに今見てもリアルな印象が残るのは、人が現代も何も変わってはいないのではないのでは?という感情にもなる
ただ、今よりも人に対しての思いは深かったのかもしれない
画面ではなく、面と向かう事の大事な関係は今という時代だからこそ胸を打つ
主人公が走る
やたらと走っていた
人に会うために走る
人の気持ちを動かすために、指を動かすだけではその奥底にまでは響かない
走る主人公を見て思った
まだ初回を見た感想だけど、この先世界が終わるかもしれない終わらないかもしれないまだ何もしていない焦燥感と仲間とのやり取りから前を向いて走り出す主人公がどう描かれていくのか楽しみだ
主題歌も最新のミキシングを駆使しながらもノスタルジックなサウンドが映像にマッチしていて聴き心地がとても良い
タイトルバックからエンディングまで
映画を観ている時のような集中力で見た

初回なのでスコアを4にしてるが、期待値としてはもっと上にしたい
これから先の展開が楽しみなドラマ
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