今見ると問題のある表現もあるがそれでも面白い。
キャリーの語りを中心に話が進むので当人が相当奔放な女に見えるが、4人揃うと案外キャリーは聞き役に回りがちでおとなしくなるくらい他の3人のキャラクターが立っている。おとなしいとはいっても中身はやっぱりめちゃくちゃだし実際相当酷くてちょっとどうかと思うような場面もあるが、それでも友達のことだけは何より大事にしていて何かあったら必ず電話に出るし飛んでいく友情に厚いところは何より魅力で、その一点が他のあらゆる欠点をカバーして余りある。
キャリーのお相手のミスタービッグも顔はいいけど相当問題のある男で、しかしふたりはそれでもれ鍋に綴じ蓋なのでむしろお似合いの微笑ましいカップルでいっそ好ましい。
年齢を重ねるごとに友情の継続の困難さを思い知るので、時には喧嘩しつつも最後は支え合うし労わりあう友情がとても尊く思える。
徹頭徹尾、ストーリーのメインは「友情」なのだ。
