The Eclipseの6の情報・感想・評価

エピソード06
第6話
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マテ

マテ

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「おまえは弱くなっていいんだよ。少なくとも俺といる時は。大丈夫だ、アック」 「アックは仲間といる時はバカをやるんですよ」 「先生は君たちのこともっと知りたいな。話してくれない?」 「いつもアーイと一緒じゃ嫉妬するよ」 それぞれ心に重荷を抱えた人たちが寄り添い、静かに穏やかに過ごす夜。少しだけ息がしやすくなるようで、とても好きなエピソード。 3組のシーンの切り替わりも過不足ないのが心地よい。変に引っ張ったり引き伸ばしたりが全くなく、配分が本当にちょうどいい。この過不足のなさ、ストレスのなさは素晴らしいことだと思う。 この夜の穏やかさが永遠に続けばいいのにと、このエピソードを見るたびに思う。それでは何も解決されないのは分かっているけれど。明日になれば、また残酷な世界に立ち向かっていかなければならない彼らが、この時だけは少しでも心地よさを感じていてくれたらと祈らずにはいられない。いっときだけでも、立場やしがらみを離れて、自身の弱さを許して、本心を晒して、生身の自分を受け入れられて。喉を真綿で絞められるような苦しさを手放し、深く息ができる夜。それを観ている私の心にも、何か柔らかくてほのかに温かいものに包み込まれたかのような安心をもたらしてくれた。 夜が明けて、傷つけ傷つけられるばかりの世界に戻った時に、幻のように感じられるかもしれないこの夜の思い出は、彼らを(もしかしたら私のことも)きっと支えてくれるだろう。