ドラゴン伝説

降り積もれ孤独な死よのドラゴン伝説のレビュー・感想・評価

降り積もれ孤独な死よ(2024年製作のドラマ)
2.8
録りだめたのを一気見しているところ。ドラマとしては面白い方だと思っているが、だんだんだれてきた。出てるだけで目福のキャストいないとドラマはきついね。終盤はなんだかんだ引き伸ばしているだけと思う。

それと全体的に感じているのは、機能不全家庭に育った人たちや虐待受けてきている人たちから意味もなく憂さ晴らしでいじめられてきた身としては、このドラマはファンタジーに思う。

被虐待児の真実は、こんなんじゃない。全くの嘘っぱち。彼らは常に不安があって怯えているため、虐待している大の男性たちを殴るなんていう恨みのはらし方をしない。そういう強くて虐待してくれそうな人たちには迎合して、自ら虐待されに行く。それが彼らの原風景で、虐待されると安心する。だから離れられない。結婚後モラハラ夫に加害されながらも、なぜだか好意がなくならず離婚しない人とかいるもんね。

そしてそういう人たちは卑怯なので、自分が軽々虐待できそうな、心優しくか弱い女のことはめちゃくちゃ虐待する。ドラマで描かれているよりも、現実は酷いのである。ドラマなんだから本当は輪をかけてドラマティックでなくてはならないのに、ドラマの方が平凡なのだ。加害者が誰かを虐待する時は、確実にひとを選んでいる。脳の壊れている発達障害や老害ですらそうなのだから、普通の人が選んでいないわけがない。そのようにして彼らの中で虐待は、永遠に続く。

兄を守って弟がなくなるシーンがあった。実際には虐待されてきたわけでもないのに、家族のことさえどうでもいい、血が通ってないドライな人間たちもいるのに、この弟は兄を庇うだろうか?

兄がずっと虐待され続けていたらよかったのになんていう、この弟ならばなおさら。家族のことを身を挺して守るわけもなく、ケッとかってバカにして笑いながら見殺しにするはずだ。

自分らが常に地獄にいて苦しんでいるから、人の不幸や痛みは喜びでしか無いのである。

虐待を受けていて他者に加害もする人間はこのドラマに描かれている以上に、何倍も卑怯で下劣である。その現実を知る身としては、このドラマはとてもつまらない。事実の方が興味深い。
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