ゆき

Love Seaのゆきのレビュー・感想・評価

Love Sea(2024年製作のドラマ)
5.0
愛を信じていないトンラックがマッハサムットの深い優しさと愛情に触れて愛という感情を知っていき、愛の存在を認める物語🫧

都会の喧騒と田舎のゆるやかさのコントラストが主人公二人の性格とリンクしていて物語への没入の手助けをしてくれていた🥰

なぜ愛を信じることが出来ないのかという理由である幼少期のトラウマが視聴者を納得させるには十分な内容だった。
また、マッハサムットのトラウマから救い出すやり方が、意表を突いたような手法でそこも良かった。
昨今のLGBTQに対する世間の理解度から、今までのmame作品にあった周りからの同性愛に関する批判や懸念の部分が描かれておらず、純粋に愛についてだけが主題となっていたのが分かりやすくて良かった。

前半の島でのエピソードの方が、映像も二人の関係性が出来ていく様が美しく満足感が高かった。🌴
心をなかなか開かないトンラックが次第にマッハサムットを大切な存在として認識していく様がpeatの演技力によってより分かりやすく描写出来ていたと思う。

バンコクに帰ってきてからは、トンラックが現実に戻り、島で得た幸せや楽しい気持ちを忘れてしまったような冷たさで、マッハサムットとのロマンチックな関係が描かれなくなったのが物足りなく感じてしまった。
マッハサムットはとても魅力的に描かれており、どんなに突き放しても愛を感じられるような行動をトンラックに与え、トンラックが次第に好きになるのには納得がいったが、その反面なぜマッハサムットがトンラックをあんなに気にかけて愛を与え続けていたのかの理由が明確ではなかったのでそこが疑問点である。

トンラックとマッハサムットの年齢が10歳程離れている設定がとても良かった。
頼もしい年下攻めが、生活能力の無い年上受けのお世話をする構図が微笑ましく映った。前作のlove in the airでは実際には年下のフォートが年上役という実年齢とは逆の配役であったが、今回は年下のフォートがそのまま年下役だったのがとても良かった。トンラックの親友が女性なのも、彼の心は女性的であり、それを理解してくれる存在もまた女性であるという説得力が良かった。
マハサムットはバイっぽくてトンラックは完全なるゲイな感じがした。

主役二人の体格差も非常に良かった。fortは髪前髪が長く、歩き方も大股で見た目を気にしない素朴な田舎者感に対し、白を基調とした綺麗目なファッションでチークが濃いめに入ったメイクで細身のpeatは洗練された都会の男に見えた。
二の腕のコントラストが最高すぎた‼️‼️

8が好きな理由が後に明かされた時は、まさかそこが伏線になるとは思っていなかったので、豪快に男泣きするマッハサムットの演技も相まって涙が出た。

ウィーやミーナが二人の様子を満足そうに見る姿は視聴者を代弁しているようで、まるで物語に自分が入ったような気分になれた。

家族のせいで愛を信じなくなったトンラックだったが、マハサムットに出会い、マハサムットによってトラウマを克服し、その手助けとして家族が出てきたのがとてもよかった。
結局は家族の存在がトンラックを幸せに導き、家族もマハサムットを受け入れまた彼も家族になる演出が、愛するという感情を知る工程において最高の演出であったと思う。

結論

激甘な年下ワンコ攻めめっちゃ良いし🐶💗
ツンな年上受けめっちゃ良いٛ ⁔. ̫ .⁔ٛ ٍ 💗
ゆき

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