⾓島・⼗⾓館の惨劇から三年。 ⼤学院を修了後、出版社に就職した江南孝明は、推理作家としてデビューした⿅⾕⾨実(島⽥潔)のもとを訪ねる。そこで江南は、あの中村⻘司が設計した建物の⼀つ、「時計館」に⾏くことを⿅⾕に伝える。⽬的はオカルト雑誌の新⽶編集者として、担当している”特別企画”の、”交霊会”に参加するためだ。交霊会の夜、忽然と姿を消す霊能者。閉ざされた館内では、仮⾯を被った何者かが、江南たちに襲いかかる。館外では、⿅⾕が、時計館の主⼈が遺した「沈黙の⼥神」の詩の謎を追っていた。針のない時計塔、忍び寄る殺⼈者。出⼝のない悪夢の三⽇間が始まる。
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