鯖田大学４年生・森川行男（窪塚愛流）はアウトドア自由人。就活に苦戦中の同級生・八木拓馬（通称マルコ・藤岡真威人）に、森川は「学生時代に何かをやり遂げることが大事」と、ゴムボートでの川下りを提案。同級生の弥生（豊嶋花）に授業の代返を断れるが、バイト先の後輩・松宮（南出凌嘉）を誘い、三人で千葉の山奥に向かう。早速、河原で捕まえたサワガニを料理して乾杯する三人の前に、鎌を手にした男（松尾諭）が現れる。

森川（窪塚愛流）たちがテントを張ろうした河原はテントが禁止されているところだとわかり、近所に住む奥野（松尾諭）の家の庭先を借りてキャンプをすることになった。そこで森川たちが、今回のキャンプの目的である川下りの計画を話し始めると、奥野が突然大声で泣き出した。幼い頃に沢山いた鰻や鮎が、川が汚れたせいでいなくなってしまったことが悔やまれると。様子を見に来た若い妻・美幸（小林涼子）に森川は目を奪われる。

キャンプの翌朝、森川（窪塚愛流）、マルコ（藤岡真威人）、松宮（南出凌嘉）の３人は美幸（小林涼子）お手製の塩むすびをいただき、ゴムボートで川下りを始める。昨夜、酒を飲みすぎた松宮は激しい二日酔い。しかし予期せぬ方法で大量の川魚をゲットした。３人が河原で料理を始めたとき、近くでテントを張っていたキャンプ上級者風の女性・大山千晶（佐藤江梨子）が近づいてくる。千晶はやたらと森川の料理に突っ込みを入れて…。

川下りを再開した森川（窪塚愛流）たち３人。ボートを漕いでいるマルコ（藤岡真威人）に就職試験を受けた会社から不合格の電話が入る。３年の松宮（南出凌嘉）はバイク系企業に就職希望。森川は卒業を目指してはいるものの、就職するテンションには中々ならないという。そんなことを話す中、川の轟音が近付いてくる。三人は滝だと思い、逃れようと必死にオールを漕ぐが流れに逆らえない。決死の覚悟で滝に挑んだ３人だったが…。

森川（窪塚愛流）と松宮（南出凌嘉）のところにうなだれたマルコ（藤岡真威人）がくる。アパートの水道管が壊れて部屋が水浸しになり入れなくなったらしい。お金も尽きたというマルコを森川は「節約コスパキャンプ」に誘う。３人が到着したのは森川のキャンプ仲間の私有地。山菜をとり、お浸しや天ぷらにして食べているとき、近くの幹線道路で、一人の老婆（研ナオコ）が「名古屋方面」と書かれたスケッチブックを掲げていた。

山菜を食べつくした森川（窪塚愛流）たち３人は釣りに出かける。ルアーで釣ったアオリイカで昼食を作っているとき、千晶（佐藤江梨子）が現れる。千晶はイカしか持っていない森川たちをいじりながら、近くの漁港で調達した魚のアヒージョとフランスパンで優雅な昼食をつくろうとしていた。森川が作ったのはイカスミのパエリア。その頃、近くの道の駅では、老婆・ミツコ（研ナオコ）が見知らぬ男に声をかけられていた。

石積みをしている森川（窪塚愛流）たち３人。マルコ（藤岡真威人）は石積みが得意だが就活には役立ちそうにない。お腹がすいた３人は肉が食べたいがお金がないので、山菜をキャンプ客におすそ分けして、そのお礼に肉をいただく作戦に。キャンパーはつい肉を買いすぎて余らせてしまうから、と森川。肉が焼けてビールの買い出しに行った松宮（南出凌嘉）は、「ナンパされて困っている」という老婆・ミツコ（研ナオコ）を連れてくる。

松宮（南出凌嘉）が連れてきたミツコ（研ナオコ）と焚火を囲む森川（窪塚愛流）たち。ミツコは駆け落ちしたひ孫を迎えに千葉まで来たのだが、ひ孫に渡した旅費を持ち逃げされてお金がなくなり、途方にくれていたという。ミツコは明日ヒッチハイクで名古屋に帰ると言うが、森川とマルコ（藤岡真威人）は車で送るからとテントに泊るように誘う。翌朝、ミツコの姿がない。隣のテントでは千晶（佐藤江梨子）がヨガをやっていた。

森川（窪塚愛流）たち３人は釣りキャンプにでかける。弥生（豊嶋花）は相変わらず興味津々だ。３人は魚がかかりやすい“夕まずめ”をねらって釣り糸を垂れるが誰にもアタリがない。その間マルコ（藤岡真威人）には不採用の電話が２件も入った。突然松宮（南出凌嘉）が思いつめたように二人に謝る。アタリが無いのは自分の釣り運が無いせいだと。松宮は幼少の頃、大きなクエを釣り上げて以来、釣り運を使い果たしたのだという。

森川（窪塚愛流）とマルコ（藤岡真威人）は釣り運に見放された松宮（南出凌嘉）に自信を取り戻させようと、もう一度堤防へ。そこに大学生風の男女４人がやってくる。リーダー格の黒川は、森川から見れば恰好だけの素人。それでも女子の前で豆アジを釣り上げるのを見て、ボウズの森川たちはますます落ち込む。夜、食べるものがなくて途方に暮れている３人のところに、黒川がやってきて、キャンプのやり方を教えて欲しいという。

連れてきた女子二人にいいところを見せたい黒川（徳永智加来）に、森川（窪塚愛流）たちは上級者らしい技を教える。しかし最初から初心者だと見抜いていた女子たちは黒川たちを置いて帰ってしまう。松宮（南出凌嘉）は落ち込む黒川を元気づけようとリンボーダンスを披露。徳を積んだ松宮は翌朝堤防に行き釣りに再挑戦すると、隣の女性に大きなあたりが来る。松宮が加勢して釣り糸を引き上げると大きなクロダイがかかっていた。

松宮（南出凌嘉）と一緒にクロダイを釣り上げ、五条皐月と名乗った女性は、森川（窪塚愛流）やマルコ（藤岡真威人）が通う鯖田大学の同級生・三条弥生（豊嶋花）だった。森川たちのキャンプに興味津々だった弥生は、連れて行って欲しいと言い出せず、こっそり森川たちを追いかけて釣りにやって来たのだ。一方松宮は豆アジを釣り上げる。１０年ぶりの釣果に喜ぶ松宮は五条皐月のことを弥生だと気付かず、「釣りの女神」と思い込む。

森川（窪塚愛流）、マルコ（藤岡真威人）、松宮（南出凌嘉）の３人が海釣りキャンプに行くと聞いた弥生（豊嶋花）。ここでソロキャンプデビューを果たそうと山のキャンプ地に来かけた。ところが天候不良で海釣りをあきらめて山にキャンプに来た森川達とはちあわせ。松宮は「釣りの女神の五条さん」と森川達に紹介するが、変装した弥生は一刻も早くこの場から去りたい。しかし森川の「ザリガニパーティー」の誘いを断りきれず…。

五条皐月（豊嶋花）の前では森川（窪塚愛流）に負けたくない松宮（南出凌嘉）は、「登山でモテる男の条件」というサイトを見て闘志を燃やす。この日の登山でも自分がリーダーだとアピールするが空回り。森川が山頂で作った雑炊に感動する皐月を見てやっぱり森川にはかなわないと落ち込む。一方マルコ（藤岡真威人）は就職面接の合格通知をスマホで受け取り、スーツに着替えて新宿に向かった。そこに千晶（佐藤江梨子）が現れて…。

キャンプ場で千晶（佐藤江梨子）と再会した松宮（南出凌嘉）は、千晶のキャンプグッズの豪華さに感動して弟子入り志願。皐月（豊嶋花）の気を引きたいという松宮の動機が気に入らないが、森川（窪塚愛流）をギャフンと言わせたい気持ちもあり、弟子として受け入れる。マルコ（藤岡真威人）は山登りから面接会場に直行したことが面接官にウケたらしい。森川たちのテントに戻った松宮は、キャンプ飯で森川と勝負したいと申し出る。

松宮（南出凌嘉）は、五条皐月（豊嶋花）の連絡先を賭けて、森川（窪塚愛流）にキャンプ飯の料理対決を申し出る。審判は皐月、マルコ（藤岡真威人）は実況、森川は「普通に料理をするより面白そう」と松宮の挑戦を受けて立つ。松宮の豪華な食材に対し、森川の材料は手持ちのもの。ミルフィーユ、アヒージョ、丸鶏のダッチオーブン香味焼き…、両者甲乙つけがたく、勝負は〆の一品に持ち越される。そこで森川が出したのは…。

マルコ（藤岡真威人）は最終面接、松宮（南出凌嘉）は家族旅行の予定があるため、森川（窪塚愛流）はソロキャンプに行くことに。弥生（豊嶋花）の発案で、森川はキャンプ日記をグループチャットにあげることにした。森川が向かったのは誰も来ないような海岸。ふんどし一丁で泳げることから「ふんどしスポット」呼んでいた。ところがその海岸の洞窟に先客の男（濱津隆之）がいた。男は一人になりたいからと森川を洞窟から追い出す。

森川（窪塚愛流）と一緒に洞窟にいる男・鳥越（濱津隆之）は自殺しようとしているのではないか、と弥生（豊嶋花）は推測する。松宮（南出凌嘉）もグループチャットに加わり、何とか思いとどまらせる方法を考える。森川は鳥越に生きる楽しみを感じてもらおうと、一緒にテントを立てたり、料理を手伝わせたりと必死。鳥越がようやく本音をしゃべり始めたとき、マルコ（藤岡真威人）から、一流企業から内定をもらったと電話が入る。

鳥越と別れた森川（窪塚愛流）にマルコ（藤岡真威人）から電話が入る。マルコは森川と合流せず、内定をもらった会社のバーベキュー大会に参加するという。森川は一人旅を続け、アユがとれる川にたどり着き、そこで初老のアユ漁師・湯原（竹中直人）と出会う。森川は湯原のアユ漁を手伝い、湯原からたくさんのアユをもらい受ける。さっそく塩焼きにして食べようとするが、途中でお腹が一杯になり、なかなか全部を食べきれない。

森川（窪塚愛流）は湯原（竹中直人）とその妻・静子（根岸季衣）からのアユのごちそうに感謝しつつ、腹が苦しくなるほど食べさせてくれたことを「アユハラ」と称し、グループチャットでつながっている弥生（豊嶋花）たちの笑いを誘う。一方、内定をもらった一流企業のバーベキュー大会に参加していたマルコ（藤岡真威人）は、会社の代表・山根（星田英利）から飲めない酒を強要される。そこで自分が採用された本当の理由を知り…。

マルコ（藤岡真威人）は、夏が終わると就職試験の機会が減るため焦っていた。そんなマルコを「家でじっとしているのも落ち着かないだろ」とキャンプに誘う森川（窪塚愛流）。キャンプ場に到着すると松宮（南出凌嘉）が予約をミスしていたことが発覚。三カ月前に廃業した近くのキャンプ場に泊まることに。鬱蒼として不気味な雰囲気が漂う中、霊感があるという弥生（豊嶋花）は子供の声を聞く。さらに弥生の意外な過去が明らかに…。

弥生（豊嶋花）によると、ここには「猿人神伝説」があり、昔は神隠しが頻発したらしい。震えあがる森川（窪塚愛流）と松宮（南出凌嘉）。しかしマルコ（藤岡真威人）は就職試験の結果が気がかりでそれどころではない。森川はそんなマルコの前で夜空を指さす。４人は満点の星空を眺めながら「ほしぞらビール」で乾杯。そのとき夜空をＵＦＯらしきものが横切っていく。４人はＵＦＯに向かって手を合わせ、願い事を唱えるのだった。

森川（窪塚愛流）たちは弥生（豊嶋花）の仕切りでキノコ狩りに行くことに。一人テントに残ることにしたマルコ（藤岡真威人）は、橋の上でゲーム機で遊んでいる少年と出会う。遊具よりゲームの方が楽しいという少年に、マルコは自然を使った遊びを教えて楽しませ、コーラで乾杯する。森川たちが戻ってきて料理を作り始めたとき、隣のサイトの夫婦がコルク抜きを借りに来る。マルコはその妻の方（望海風斗）には見覚えがあった…。

森川（窪塚愛流）たちの隣でキャンプをしている美咲（望海風斗）が、マルコ（藤岡真威人）が就活試験の結果を待っている会社の面接官だとわかる。森川（窪塚愛流）たちは、マルコが合格を勝ち取るチャンスとばかりに、マルコがデキる男だと美咲にアピール。そこにマルコが遊んであげた少年・陸が現れる。陸は美咲の息子だったのだ。美咲によると、陸は誰かに炭酸を飲まされてお腹を壊したらしい。マルコは真っ青になり…。

頭の中を整理したい、と一人旅に出た森川（窪塚愛流）は、以前来たことのある山に再びやってきた。川でとった獲物を料理しているところに、地主を名乗る土橋（三宅弘城）が現れる。三カ月前にこの土地を買い、週末にキャンプや野菜作りで山に入っているという。風貌はアウトドア上級者だが、飲んでいるのはインスタントコーヒー。そのくせ森川のことを初心者扱いするので、森川は自分が作った料理を食べてみて欲しい土橋に言う。

森川（窪塚愛流）のことを「初心者くん」と呼び始めた土橋（三宅弘城）。悔しい森川は料理の腕で見返そうとイノシシの肉を使った料理を作る。しかし味見をした三宅の反応は今ひとつ。口直しに、とインスタントコーヒーを勧める三宅に「自分が作った料理は、誰が食べてもあなたの料理よりおいしいはずだ」と怒りをぶつける。しかし土橋は、それは価値観の違いだと語る。一方松宮（南出凌嘉）はソロキャンプに挑戦する。