このレビューはネタバレを含みます
テレビ公開当時、サスペンス系の怖さや胸を締め付けられるような悲しいシーンへの免疫が私にはまだなく、結末のシーンも直視できず、展開をあまり覚えていなかったけど、大好きで面白いドラマであったことは強く胸に残っていた。
そして今日、一日の間で一気見した。
言葉に残したい思いや魅力的な部分がたくさん詰まっているのだけど、今の私が一つ、選んで言うのであれば…
9話での杉下希美が言葉に惹かれた。
成瀬くんの「上には行けた?」の問いに対し、希美は、
「ほしいものはそんなにない。食べるものがあって、帰る家があって、それを誰にも取られなければそれでいい。」
「(島にいる時のことを)どん底にいる気がして、そこから這い上がる出口が、うんと上に見えた、手が届かないくらい、ずっと上に…」
・・・
私も、家庭環境などで10代の頃から辛い思いをしてきたと思っていて、抜け出すのに、そして幸せになるために、どうしたらいいんだと必死にもがいて来たけど、
そんなに、高い場所にあるわけじゃなくて。ちゃんと足元にたくさん転がっていて、一つ一つ大事に拾って微笑んでいけるかなんじゃないかって。思った。
今、改めて観てよかった。
素晴らしい作品をありがとう。
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希美、よく頑張って生きた。
のばら壮のみんなも、成瀬くんも、みんなみんな、それぞれ、一緒に、よく頑張って、生きた。
人は一人では生きていけない。
追記:
家入レオさんの「Silly」。こんなにもドラマにぴったりとハマる歌は他にあっただろうか。毎話この曲が流れるシーンは涙ぐんでしまう。特に2話、3話は何度見ても嗚咽レベル。
あー成瀬くん。希美…ガンバレー!!