アラビア・カダリ ～越境した漁師たち～のドラマ情報・感想・評価

敵対関係にあるセパラワダ村とマツィワダ村の漁師たちは、漁の季節に合わせてサングロール港へと旅立つ。しかし、グジャラートの港へ向かう列車の中で、漁師たちの言い争いが激化し、数人が列車から突き落とされてしまう。果たして彼らは、今年の漁に間に合うよう港へたどり着けるのだろうか。

バディリと漁師たちは不吉な兆しの中、深海には向かないボロボロの２隻の船を与えられ、漁に出る。海辺の村の熱意ある教師ガンガーは、バディリへの思いと、違法行為に関わる弟チンナへの不安で心が引き裂かれる。

バディリは父が遺したものを求めて、激しい嵐の中へと船を出す。稲妻が走り、荒波が漁師たちを飲み込みそうになる。そこに、暗闇の中からパキスタン海軍の船が音もなく現れ、猛スピードで近づいてくる。悲しみと恐怖で胸が締めつけられるが、バディリは仲間たちを守るため、荒れた海と謎の脅威から逃れなければならない。

拘束されたインドの漁師たちは、カラチで先の見えない運命に直面する。移送中、突如として爆発が起こり、状況は一気に惨事へと変わってしまう。裁判では、バディリが仲間のために必死に弁護し、その姿は忠誠心と希望の象徴となる。インドの村では、家族や大切な人たちが拘束されたと知り、人々は深い悲しみに沈む。

マツィワダでは、漁師たちが逮捕されたことで住民たちが動揺する。ガンガーはセイカーに資金援助を受け、漁師たちの解放を求めてバドラパトナムへと向かう。政府の職員スシールとスワループも、彼らを帰国させるために全力で動いていた。漁師たちは無事に戻ってこられるのか。それとも、裏にもっと深い闇が潜んでいるのだろうか。

インド人漁師バディリは、パキスタンの刑務所で自分に敵意を向ける冷酷なテロリストたちに対し、生き残りを懸けて闘う。一方、苦悩に満ちた看守は、バディリの救いにも破滅にもつながる秘密を抱えていた。マツィワダでは、心を痛めたガンガーが謎めいた手紙にすがり政府の沈黙に耐えていた。だが、その背後では、密輸組織の陰謀が村の暮らしを一瞬で壊そうとしていた。

うだるような暑さの刑務所の庭で、看守長の思いがけない温情をきっかけに、隠されていた１通の手紙が見つかる。その手紙は、囚人たちの間にかろうじて築かれていた絆を揺るがしかねない秘密をはらんでいた。過酷な２年間を経て、一部の囚人が釈放されるという知らせが届くと、彼らの間に希望や後悔、そして言葉にできない不安が入り混じる。

希望を失った村で無実のチンナは、投獄された父を救うため危険な金儲けに足を踏み入れてしまう。一方、ガンガーは抗議活動の火付け役となり、日を追うごとに多くの支持者を集めていく。果たして彼らの勇気と団結は、囚人たちを解放へ導けるのか。それとも、悪の力がすべてを打ち砕いてしまうのか。