大丞(だいじょう)国。蘇(スー)将軍の娘･蘇琴(スー･チン)蘇貴嬪(スーきひん)は冷宮に幽閉されていた。彼女には相手のウソを見抜けるという特殊能力があった。ある夜、皇帝の暗殺を試みた刺客が彼女の部屋に逃げ込み、彼女を脅して口止めして消える。その刺客は、辺境から都へ帰った陛下の叔父、寧安(ねいあん)王だった。一方、陛下を刺客から守った宮女･小純(シャオチュン)は陛下に気に入られ、側室となる。

黒衣の刺客（実は寧安王)から皇帝暗殺を手伝えと言われた蘇貴嬪。その条件としてとっさに「愛する人と一緒になりたい」と言い、その相手をつい「寧安王」と言ってしまう。他の妃嬪から寧安王の婚姻が破談になったと聞き、驚く蘇貴嬪。夜また刺客が来て「陛下の酒に混ぜろ」と毒薬を置いていく。陛下は側室にした純(チュン)貴人（きじん）が心を開かないため悩んでおり、どうすべきか寧安王に聞く。

再び夜にやってきた刺客（＝寧安王）に「刺客をやめてまっとうに生きて」と話す蘇貴嬪。あろうことか徳（ダー）太監に「新人の太監として入れてほしい人がいる」と頼むのだった。一方、陛下は純貴人の心を開かせようと菓子を手作りして食べさせるが、うまくいかない。その夜またやってきた刺客は、なぜか蘇貴嬪を抱きしめて去っていく。そして寧安王は陛下に、純貴妃と結ばれるための作戦を伝授する。

蘇琴の父である蘇将軍を呼びつけた寧安王。蘇琴が父親に宛てた「皇宮を出るから迎えにきて」という手紙をネタに蘇将軍を脅し、自分への協力を強いる。一方、皇宮を出た蘇琴と小純だったが、小純は陛下が忘れられず沈んでいる。蘇琴は馬車を降り、陛下が用意したはずの暴徒に近づくが、彼らは本物の山賊だった。命からがら逃げる蘇琴を追う山賊。そこに寧安王が現れ、彼女を助ける。

黒衣の刺客が寧安王だったと知り、騙されていたと傷つく蘇琴。寧安王は、蘇琴に会いたくて自分の身分を言う機会を逃したと釈明するが、２人の仲はぎくしゃくしたまま。さらに蘇琴は小顧(シャオグー)に、今まで自分と寧安王と月憐（ユエリエン）の３人はずっと一緒にやってきたと言われ、寧安王と彼らの仲を誤解する。寧安王は蘇琴に贈り物を買おうとしたが、蘇琴は小顧への贈り物と勘違いする。

寧安王は小顧を好きだと誤解した蘇琴は、意気消沈して外出。悪者らに拉致されてしまう。その頃、王府に陛下が到着。寧安王と話し、互いに国を思い、国境に迫る敵を警戒していることを知る。蘇琴と小純、小顧は瓜州(かしゅう)王子に捕まっていた。そこへ寧安王と陛下が駆けつけ、寧安王は陛下らを逃がし、１人で戦うが深手を負う。一方、宮中では徳太監が瓜州の復興が実現すると喜んでいた。

瓜州王子の元を逃げた陛下と小純。陛下は小純に、私たちは君臣ではなく夫婦だと話し、２人は結ばれる。しかし陛下が眠っている間に瓜州の一味が襲ってきて、小純は戦って命を落とす。一方、寧安王は蘇琴に母と自分の悲しい身の上を打ち明ける。その後、陛下と蘇琴は都へ戻り、寧安王は瓜州で蘇将軍と落ち合うことに。しかし蘇琴があとを追うと、寧安王は瓜州王子との戦いで瀕死の重傷を負っていた。

徳太監は瓜州の民で、瓜州の復興と大丞国の転覆を企んでいた。だがそれを知った陛下に牢に入れられる。傷ついた寧安王はようやく目覚め、蘇琴に求婚。蘇琴は承諾し、２人は新居の計画を話し合い幸せなひとときを過ごす。だがその頃、周辺六国の連合軍が国境に迫っていた。傷まだ癒えぬ寧安王は、国を守るため、出征を決意。蘇琴への求婚を取り消すが、ウソを見抜ける蘇琴には全て分かっていた。