『BARレモン・ハート10周年3時間スペシャル』が配信されているサービスは見つかりませんでした。
「マスターの約束」 ある日、松ちゃんがBARレモン・ハートを訪れると、マスターから「貸切営業中」と告げられた。バーカウンターには、只ならぬ雰囲気をかもしながら、たった一人でグラスを傾ける「先生」と呼ばれる老紳士の姿が。空気を察し、慌てて帰ろうとする松ちゃんを制し、先生はBARをあとにした。 先生は、いつも「メタクサ・グランド・ファイン」を注文する、BARレモン・ハートにとっても、マスターにとっても特別な客だ。 二人の歴史は長く、20年前にさかのぼる。はじめて客として訪れた先生から〝飲み比べ″を持ち掛けられたマスターは敗北。その代償として「負けた方は向こう20年、どんな時でもサシで酒の相手をする」と約束を交わしていた。 20年にわたり交流を重ねる先生とマスターの絆と約束はどのようなものなのだろうか? 「マジシャンとお酒」 いつものようにカウンター席で飲んでいる松ちゃんとメガネさん。すると松ちゃんが大きくため息をもらし、 「フリーライターじゃなく、違う職業をしていたら別の人生があったかなあ」と語りだした。 取材で婚活パーティーに潜入したが、女性が希望する結婚相手の職業は、開業医やIT社長、上級公務員などで、フリーライターまったく相手にされなかったという。「“職業で人を判断しない”って言いながら、結局人は、財布の厚みと名刺の肩書きで恋をするんだ」。松ちゃんがそう言うと、 カウンターの端で一人で飲んでいたサングラスの女(山井一花)が「世の中、見た目とか肩書きとか、本質じゃないところばっかり見ている!」と話に入ってきた。彼女は、30を前に子どものころからの夢であるマジシャンへの道を歩みだしたが、恋人ともめたという。 自分の夢である道を進むべきか、安定を取るべきか。悩む彼女にマスターが出す珠玉の一杯とは?
(C)古谷三敏・ファミリー企画/双葉社