エピソード05
増していく思い
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あらすじ
明日記から引き継いだ理央の店のオープニングパーティーに参加した<はる>は、 オーナーとして振る舞う理央の姿に思わず胸をときめかせる。 パーティーの帰り道、家まで送ってくれる理央とたわいもない話をしながら、 はるは様々な想いを巡らせる。 家に着き、別れ際に理央からキスをされたはるは、 その夜、幸せな気持ちのまま眠りについたが...。
コメント4件
たなぎねこ

たなぎねこ

 LGBTQは一緒にされがちだけど、それぞれ違う。単に理央がゲイではなくてバイなのかも…という話ではなく、理央の実にあいまいな、「好き」の形がばらばらで、とても不安定なものを感じる。理央はどうして自分の「好き」がいつも実らないのか分からずもがいてる。  私は公式の意図通りにはキュンとせず、むしろ混乱する岩倉に近く、曖昧というよりも自分の「好き」を分化できていない理央の幼さ、対外的に大人として振る舞わなければならないのに、多感な時期に親を亡くし立ち止まっていたが故に相応の「普通」を身につけられず、誠実に一人の相手を愛し愛され信頼関係を構築する事ができない、理央の背負わされてしまった業の深さに考え込んでしまう。  普通は友達とはしない、その「普通」の塩梅が理央には分からない。健やかに育った人間には自明の普通、が分からない。おそらく同性愛者の中でもさらに生きづらいタイプ。  理央は精一杯、手の届く「好き」を大切にしたいし「好き」に囲まれていたい。まるで幼子のよう。でも理央は幼子ではない大人。そのズレが、第1話で浴びせられた冷水のように、いつも理央を幸せから遠ざける。岩倉の下で理央は自分自身と向き合って、「好き」を育ててほしい。  時代遅れの、性的少数者への偏見がちらつく描写。「こうして見るとただのイケメン=(ゲイには見えない)」なんて、わざわざ台詞にいれたのはなぜ?ヘテロ恋愛至上主義。キュン投票にも賛同できない。  この作品を両手を挙げて称賛は出来ないが、池田匡志が、理央を深く愛し、理央が負っている困難さ、好き…の「普通」が理解できていないが故に、本人は精一杯好きを抱きしめているのにも関わらず、誠実な恋の縁を逃し、幸せが零れ落ちる哀しみを、無邪気な笑顔からそこに気づいた瞬間に表情で表現したところがとても良かった。  明日記は時間をかけて、人生の先輩、親代わりとして導きたいと思っていたのだろう。ここからが大変ですよ、の専門家の助言は、定型的な言葉であるが、理央の人生に対する助言のようにも聞こえる。  その描写必要ある?といったノイズが多すぎて手間取ったけれども、軽やかでありたい理央が背負う業の深さに着目して初めて腑に落ちた。  「あいつ何してんだよ」と呆れながら憤りながらも理央の手を取ってくれる岩倉。彼だけが幼く歪な理央の業を理解している。殴られた理央が身を寄せる先が、善良な岩倉で良かった。信頼して裏切られる事が多かった彼をずっと支えてきた岩倉は、やはり愛が深い男だと感じる。  「普通」という言葉に多数派の傲慢さを感じて使いたくないけれど、その言葉には、世間一般の共通認識という意味もある。理央はその共通言語が欠けたまま世間と相対する。性的少数者のなかでも更に生きづらさを抱えた男。皆が言う普通って何?と問われているように感じる。  隠れ家を経営し多くの少数者を見てきた明日記がはるに対して妙に理央を託す感じなのも、懐いた異性とひょっとすると法律婚してもらえたら安心…という困難な時代を生きた同性愛者ならではの無意識の願いもあるのかもしれない。  でも理央を受け止める度量は、はるにはない。自分のことばかりで、秘密の恋とか言いながら岩倉に朝の習慣を話す思慮の浅さ。恋心とかキュンでごまかしてるけれど、この二人が恋愛で一緒になっても、真の意味での幸せは訪れないように、大人の私は感じてしまう。  家族を一気に失った理央は、一ヶ月で泣くのをやめた。それからずっとあの姿。一月で立ち直れる者などいないから、理央の傷は全く癒えていない事が伺える。明日記にも遠慮があるのだろう。一瞬の抱擁のカットは、おそらく四十九日。泣かなくなった理央に気づいた明日記が、甥が背負うあまりにも重い業に慟哭した瞬間。  泣くのを止めた理央が、再び涙を流した第3話に、大きな意味が込められている。彼が自分の店のオムライスで届けたいのは、もう会えない大切な人によく似た温かさに涙した、あの一瞬の再会の喜び、幸せな気持ちなのかもしれない。  これ見よがしに描かれる、恋愛至上主義なキュン扱いの全てが痛々しく、普通の範疇からはみ出た理央の行動を、大多数の「普通」で断罪するのは、傷ついた者に対して実に手厳しいと感じる。心底悔いている理央の表情。あの顔を岩倉は何度見てきたのだろうか。  自らの歪さによって恋は実らず、恋人に騙され、知らない「普通」に断罪されて。理央はこの世の何が楽しくて、何を見つけたくて生きることをひとまず選んでいるのだろうか。存分に泣けなかった理央に対して、理央にばかり厳しい展開にキュンなんてできない。  冗長過ぎ、はるに偏った描写のいくばくかを理央を描くことに使ったら、もう少し寄り添った作品になるかもしれない。それを切に願いながら、第6話を待つことにする。
tenor

tenor

このコメントはネタバレを含みます

多感な高校時代、和哉の感情に納得だし、岩倉の嫉妬が可愛い! はる聖人か?!って思う
Akaikitsune

Akaikitsune

初めて好きになったのがこんなイケメンだったら、もう次の恋できないな。
うーーーーーーーーん もう無理見てらんない離脱