熱湯

なぞの転校生の熱湯のネタバレレビュー・内容・結末

なぞの転校生(2014年製作のドラマ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

無駄のない言葉選び 光の使い方 部屋の小道具にも凝っている 1話30分だから間延びせずにちょうど良い長さ
この作品を無料で見れてたことがバグすぎる この物語の世界にいけたら、と何度思っただろう

リメイクなので前作の主人公が父親役として登場してた、時かけと同じ SFなのだけどラブストーリーでもあり、高校時代が懐かしくなる作品

「この世界には、ショパンの「雨だれ」が存在しない」
物語の舞台がすでに私たちが生きる次元と異なる、ということがわりと冒頭に判明する
プロメテウスの火によって破滅した世界こそが私たちの未来なのではないか、と考えたらめちゃくちゃ怖くなった 


何をいわれてもどんな目にあっても
自分がどんなに悲しい思いをしても
苦しい思いをしても辛い思いをしても
嬉しくても楽しくても幸せだと感じても
それは本当の感情ではなく
プログラムされた結果のリアクションであり、
悲しい、楽しい、嬉しい、苦しいという
思いをいくら心の中に抱いても
そこに心はなくそういう言葉を
AIがケースバイケースで
判断して選択して音声化しているだけ
なんだ。
きみはきっと僕のことが好きなんだろ。
そんな君を前にすると僕も君のことが
好きな気がしてくるし
なんか胸がドキドキしてくるし
愛してるという言葉を使ってみたくなるし
君を抱きしめたくなるし
キスしてみたくなる

結局、つまり僕は君の言葉を聞いて
こういうふうに答えるしか
できていないのです

私だって貴方にそんなふうに
言われたらこんな気持ちになるようにしか
できていません
人間だって嘘ぐらいつくわ
熱湯

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