大学生1年の多良山紀子(原菜乃華)は、“怒りんぼ紀子ちゃん”として知られるちょっとした有名人。小学生のころ不登校になった紀子を笑顔にするため、父の良詫(堤真一)が動画配信サイト・U-tune(ユーチューン)で配信を開始。家族系チャンネル『タラちゃんねる』に登場した紀子が、「もうパパ︕」と怒る動画が大バズりし、ネットミームにもなったのだ。
『タラちゃんねる』では、朝晩の食事をライブ配信する“タラ飯”の他に、企画動画を週4本公開。紀子が大学で食べる良詫手製の映えるお弁当も、紀子のSNS個人アカウントから“タラ弁”として定時にアップするなど、紀子と良詫の共通の夢であるチャンネル登録者数100万人達成に向け、活発に投稿を続けている。
現在の登録者数は95万人。目標達成も間近だが、紀子の内心は複雑だった。企画立案、更新管理、フォロワーの動向チェックなど、新たなバズりを求めて尽力する良詫とは対照的に、成長した紀子は父の顔色をうかがう日々に違和感を覚え始めていたのだ。チャンネルの立ち上げ当初から良詫は、「紀子が辞めたくなったらチャンネルを終了する」と公言。しかし、100万人達成に全身全霊をささげる良詫は紀子の変化に気づけず、紀子もまた良詫の期待を裏切れないとの思いから、本音を押し殺すように…。
そんな日々の中、紀子は大学で先輩・吉良きらび陽日あさひと出会う。“タラ弁”のアップ時間直前にスマホの電池が切れ、パニックになっていた紀子を、陽日が持っていたモバイルバッテリーで救ってくれたのだ。爽やかでスマートで、そして何より紀子の存在を知らず、“タラちゃんねるの紀子”ではなく、一人の大学生として接してくれたことから、紀子は陽日が気になるように。そんなピュアな紀子の“初恋”を知った良詫は・・・
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