このレビューはネタバレを含みます
昔Dlifeでちょこちょこみてて面白いなーくらいの印象だったけど、今回初めて全部通しで見て、意外と骨太な一話完結医療モノだったんだなと知った。
どっちかというと犯罪者主人公のクリミナルドラマに近い気もする。
ちょこちょこ病人ゲストが豪華で面白かったｗ
ハウスはきっちりソシオパスだけど、チェイスのサイコぶりが面白かった。
ハウスとチェイスの間には父子みたいな絆があるんじゃないかと思わせるシーンが好きだった。チェイスは無垢だったから、ハウスにきれいに染まったし、その素質があった。
あの大統領を殺したあたりからさらに倫理観がバグっていって、ぜんぜん大丈夫じゃないドラマになってたけど当時の評論はどうだったんだろうかｗ
キャメロンが「かわいそうな人」とチェイスを切り捨てて去ったけど、戻ってきて「私が間違っていた」と言い直すあたり、マジでバグってて面白いｗチェイスは普通に服役したほうが良かったと思うｗｗいろんな都合でそうはいかなかったんだろう。
とすると、なんで大統領を殺すエピソードを作ったのか？あんなのなくてもチェイスとキャメロンは元夫の話を拗らせれば別れさせれたし、チェイス、フォアマン、ハウスが共通の秘密を持ち庇い合う構図は彼らの絆作りに別に必要無かったと思う。
制作側のエゴか、社会的主張のためなのか？そもそもでこのドラマの倫理観をバグらせることが目的なのか？全員のサイコ具合を明確にすることが目的だったのか？特にそこまで考えてなかったのか？わからないなあ。
ウィルソンとの友情だけを残したハウスはウィルソンと一緒に死ぬのかなあ？
ウィルソンとハウスがめちゃくちゃな掛け合いしてるの見るたびなんでこいつとこんな長年仲良くしてんだろ、みたいな友達のこと思い出した。
チームハウスはパスみが強くておもろいし、共感したし、圧倒的に仕事がデキるという点をグリップされていると他の部分はそこまで腹立たなくなってしまう。キャメロンの吹き替えはヒステリックすぎて好きじゃなかったのと、自覚が足らない利己主義のわりに感情的で社会的コンプレックスが強めの余裕がないフォアマンの人格があんまり好きじゃなかったな。
ハウスが完全にタブーでダメすぎるあらゆる差別発言とあらゆるセクハラを忌憚なく全部言うしやるのが面白かったｗｗｗ
ハウスはあらゆる差別を心底下らないと思ってるから全部言うのであって、差別発言ごと皮肉ってるんだけども、そうとは受け取らない視聴者層が必ずいるから今は放送できないかもなあｗｗ
ハウスのセクハラは「見たいものが見えるから見よう」「ヒドいセクハラを許されるのが楽しい嬉しい」「女性差別への皮肉を最悪な形で表現したい」という幼稚な下心しかないので、ゾッとするキモさがないんだよな。
男性はキモいセクハラとハウスのセクハラの差がわかるんだろうか。
このドラマはハウスの罵りと詮索に慣れたメンバーらとの診断と探りが交互に掛け合わされ高速で進む会話シーンが目玉だと思う。
愚かさと賢さの高低差が激しくて面白いんだよな。
途中で倫理観がまともで真面目なインターンが投入されたけど、荷が重すぎたよなあ。
結局破滅的な性格は治らないルートが面白いので、ウィルソンはガンで死ぬ流れしか無かったんよ。ドラマなので一貫していてよかったと思うが、実際は有用な天才が世に役立つ働きをしているならばできるだけ長生きしてほしいなと思う。
