いろどり

負けて、勝つ ~戦後を創った男・吉田茂~のいろどりのレビュー・感想・評価

4.0
憲法9条、米軍、自衛権・・・今なお議論され続ける問題の発端をわかりやすく知ることが出来た。

麻生太郎の祖父、吉田茂。
安部元首相の前の、戦後唯一の国葬の先例。
GHQ(というよりほぼアメリカ)から日本の独立を目指し、サンフランシスコ平和条約、安保条約を結ぶ過程を5話構成でじっくり描く。

再軍備するか否か。
日本、アメリカともにどちらの意見もあり、落としどころに苦悩する。
朝鮮戦争による特需、マッカーサーの栄光と没落。
今まで注目してこなかったさまざまな視点から敗戦後の復興の様子を学べた。
マッカーサーが当時、吉田茂からリスペクトされていただけではなく、日本国民からの人気が高かったなんて初めて知った。吉田茂と対峙する人間マッカーサーを描く珍しいドラマ。

渡辺謙はいつでも素敵だし、豪華俳優陣も全員良かった!吉田栄作って良い俳優になってたんだね。

エンディングに日本人ではなくアメリカ人歌手を使うという大胆さには思わず笑ってしまう。NHKであっても規定路線ではいかないという強い意思が見えた。

白洲次郎って何者ー!
フィクサーのような。
今回、一番気になる人物だった。
次は白洲次郎を見ようと決意。
いろどり

いろどり