Pam

ダウントン・アビー シーズン1のPamのレビュー・感想・評価

3.9
これはまるわー。

アマゾンプライムで全シーズン見られるのでこっそり見てたんだけど、代表としてシーズン1に感想書きます。ほんとにおもしろいから、、ハマるよ。ハマる。

伯爵家と使用人の世界を、そのままパラレルに、各世界に生きている人間の価値観、問題点は違うなりにも、人間一緒よねなかなかおもしろいドラマ。

私のお気に入りは、上界では打算女代表メアリー嬢とヴァイオレットおばあさまの毒がありすぎて一瞬わからない会話術。下界ではトーマスとオブライアンさんの素敵な冷徹悪組の活躍

正直内容はソープオペラ的におっとこんな展開かよ?ええ?ここで死ぬー?とかが多いので解説ブログでも読んでください。めっちゃおもしろいし。

ただ・・・・

ドラマがやはり英国製だなとおもうのは一切の黒人や有色人種のキャストがいないこと。全くいまのテレビ界のポリコレ完全無視。『女王陛下のお気に入り』『1917』の時代かな。あの頃の美しい衣装がとても英国らしい。あの頃を描くにもしろ、いまやフランス製なら黒人義勇軍兵士などをチラッと戦争シーンに入れることを忘れないと思う。そこに意図的な製作の狙いがチラ見するので非常に不快ではある。


これは2000年代のテレビ界ではびっくりのキャスティングではなかっただろうか。これはコーラの国では作れない。あのワンス・アポン・ア・タイムイン・アメリカでRデニーロに恋心を寄せられるエリザベス・マクガヴァンが米国人役ででてるのもしみじみする。

貴族的価値と台頭する庶民との対比をいろいろなところで描き出し、もちろん女性参政権、身分違いの結婚、没落貴族もガンガン出てくるけど、、やはり一番私が感情移入できたのはマイノリティであるトーマスくんの処世術の失敗とか成功とかでしかなかった。


自分の立場や自分の年齢ででもこのドラマは感想が違うと思うけど幕の内的におもしろい。ただただこれは白人しか出てこない。いまどきこんなドラマがヒットするとは、考えさせられる。
Pam

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