良かった。
ドロドロの完璧。
中途半端に良い人に描かないところが良い。人の嫌な部分を絶妙に描いていて、みんな悪い人じゃないけどしっかり悪意があった（笑）問題の男女2人以外は。なのに2人が1番世間の中では「ダメ」になってる。
人伝いで話が誤解して伝わること、その誤解を上手くとけないこと。当事者しか真実は分からないということ。リアルでした。
音楽も良い。
そして問題の「近親相姦」。珍しく「貫き通す」愛。普通、こういうのって女の方が肝が座っていて、男が逃げ出したりするけど、池澤先生は違った！
めちゃくちゃ良い男！
レビューみていると菅野美穂演じるあやに共感、あやが可哀そうという意見ありますが私は、あやは孤独なんだろうけど、やり方は卑劣だと思う。現実問題難しいけど作品としては貫き通してて尊くも思えた。
2人が幸せなら良いなと願って。
ドラマとしては重いテーマでめちゃくちゃ挑戦作なんじゃないかと思います。
当時リアルタイムで見てた時は中1で、全部は見てなかったんですけど、なんとなく前章の赤い傘と雨のシーンは覚えていて9年経った今、同じように近親相姦のテーマにした本を読んでいたら思い出してもう一度観たいと思って観ました。
セリフもぐっとくるものばかりでした。
男と女はフィフティフィフティ
残酷な一途さ
勝者は孤独
良い脚本と、役者さんの演技が素晴らしかったです。レンタルできるようになってたらいいなあ。
