アーニー

仮面ライダーオーズ/OOOのアーニーのレビュー・感想・評価

仮面ライダーオーズ/OOO(2010年製作のドラマ)
5.0
オープニングテーマが良曲すぎて泣いてしまうので毎回飛ばしていた。「その心が熱くなるもの 満たされるものを探して」と「その心が求めるものに 正直になればなるほど」がストーリー展開にマッチし過ぎだろ…

正義感は強いが意識高い系特有の薄ら寒さがなくパンツに異常な執着を見せる火野映司と、自己中心的で損得勘定でしか動かないがアイスに異常な執着を見せるアンクというバランスのとれたバディが素晴らしいのはもちろん、しゃしゃってきがちな女枠の泉比奈が鬱陶しくないのでストレスなく視聴できた。

カザリ、ウヴァ、メズール、ガメルは内面も外見も文句なしに個性的だし、死に様も扇情的だし、肩に人形を乗せたマッドサイエンティスト・真木博士がラスボスというのも意外性があって良かった。(鴻上会長じゃないんだ…)

アンクと袂を別った後、グリード化が進んで味覚を失った映司が、離れていながらアンクへの理解を身をもって深めるシーンが本当に涙腺にきた。

最終話で、アンクがあれだけ執着していた自身のコアメダルを映司の身を案じて「これにしておけ」と投げ打つ自己犠牲に脱帽したし、「お前がやれって言うなら、お前が本当にやりたいことなんだよな。」と、変に躊躇ったりせずにアンクの命より意思を尊重した、映司の肝の据わり方にも感服した。

別れ際にアンクが言った「お前が掴む腕は、もう俺じゃないってことだ。」は、一人で抱え込まずもっと周りを頼れという序盤中盤のアンクでは考えられない内容の台詞だし、今まで頼られてきたという自負があるからこそ突き放して自立を促す、これまでの二人の信頼関係の盤石さを感じさせる情感たっぷりの台詞だったし、肉体的にも精神的にも散々痛めつけられ、一時は人ですらなくなりかけた映司が「あの日、お前の手を掴んだのは間違いじゃなかった、絶対に。」と確信を持って言ってのけたのは、誰にとっても救いだったと思う。

俺は泉信吾が好きだ!!!!!!!!!!!!!
アーニー

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