ドクターフーを手掛けたオープンリーゲイのラッセル・T・デイヴィスが脚本。イギリスの有名なセックススキャンダルをコミカルでハイテンポながら芯のあるドラマに。脚本が良い。
ベン・ウィショーは助演としてエミー賞、ゴールデングローブ賞、英国アカデミー賞などの主要な賞を独占。精神的に不安定、単なる被害者ではなく結構したたか、でも社会的な弱者で…という複雑な役を好演。クィアとしての誇りを体現していたと思う。
イギリスのゴシップ紙って本当にえげつないし、犠牲となった有名人は数知れず。ある意味彼らも犠牲者で。そしてそれを消費する私達もかなり罪深い。
ふたりとも大好きなので、本国放送直後に取り急ぎ英語で見たけど、今回、日本語字幕でじっくり見直して改めて軽妙なのに深みのある作品だと感じました。『クラウドアトラス』では夫婦役、『パディントン２』では敵役、そして今作では愛憎渦巻く元恋人と面白い巡り合わせ。またいつか共演して欲しいなー。
