このレビューはネタバレを含みます
力強く、胸に迫るシーズンだった。
コロナ禍の日本もつらかったけど、アメリカでは同時に人種差別の問題までが浮き彫りになっていたこと、マイノリティの幾重にも重なる苦しみと怒りを知ることができた。
……人口に対して黒人全体の割合はわずかなのに、コロナ罹患者の半数は黒人。それは多くの人と接触し密集するような就業環境でしか働けないから。
関連して、同じ白人の女の子より黒人の少女は軽視される、無意識に彼女たちの尊厳を傷つける表現はあらゆる場面で行われている、そうアメリアに訴えるマギーのシーンは鮮烈に覚えてる。
そして黒人よりもっと少ないアジア人、彼らには白人の何倍も罹りやすい疾患があることを知らなかった白人医師。日系、韓国系の医師の訴えは、同じ東洋人であることを強く意識しながら見守った。
社会が究極のストレスに晒される中で登場した、コロナを極度に怯える人や、その存在は陰謀だと思う人……そうした様々な人間の描写も、自分の記憶と重なっていく場面が多かった。またコロナを忘れた頃に観たいシーズン。未来、コロナを知らない人にも見てほしい。
メレディスもコロナに罹患し、今シーズンはほとんどベッドの上。彼女がいなくても話は進むけど、どこか締まりがなくて寂しいね。回復しても体力が戻らないなど、コロナ後遺症についても主人公を当事者にし真正面から扱っていて、イマの声をリアルタイムでかたるドラマ作りに感動した。