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龍馬伝のcottoncatのレビュー・感想・評価

龍馬伝(2010年製作のドラマ)
4.7
最高に面白かった!
今まで坂本龍馬役はJinの内野聖陽が強烈すぎて、福山龍馬を見る気になれなかったのだけど、いやいやもっと早く観れば良かった。

とにかく福山龍馬がかっこよかった。最初はお顔が綺麗すぎるのがネックかと思いきや、この龍馬も全然アリ!違和感は最初だけで、すぐに馴染んだ。

最初はただ優しかったお顔がだんだん厳しさを増し、しかし包容力や朗らかさもあり、存分に龍馬の魅力を伝えていたと思う。

特に後半、自分が狙われる身になることを自覚した時、覚悟を決めたような、何か思いに耽るような表情が心に残る。

物語の前半は龍馬の成長と土佐勤王党の始まりと終わりがメインな感じ。

大森南朋(武市半平太)や佐藤健(岡田以蔵)の演技も良かった。武市半平太の心の動きがよく分かった。岡田以蔵は切なかった。

武田鉄矢(勝海舟)は金八先生だった🤣

後半はいよいよ龍馬が歴史の表舞台に出てくるので、薩長同盟や大政奉還など、ほかにも有名な話がたくさん。

上川隆也(中岡慎太郎)もさすがの演技で良かったが、できれば前半から出してくれればもう少し気持ちを寄せられたかも。

そして忘れちゃいけない香川照之(岩崎弥太郎)。全編にわたり岩崎弥太郎の語りで物語が進むのだが、まさに怪演。この人が出てくると物語が引き締まる。

最初弥太郎の演出があまりにもあんまりな汚らしさで、いつ貧乏から脱するのかと思いながら見ていたが、思えばこの方が大躍進するのは明治維新後。でも最後の方は大出世の片鱗が見えてたかな。

全体的に、演出の都合上、史実とは異なる部分も多々あったと思うが、これはこれで楽しめた。

役者陣の演技、カメラワーク、演出、どれも素晴らしかった。オープニングも壮大でカッコ良かった。
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