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浪漫ドクター キム・サブ 3のkunicoのレビュー・感想・評価

浪漫ドクター キム・サブ 3(2023年製作のドラマ)
5.0
大好きすぎて、見るのが怖く思う位に大好きすぎて、やっと配信から4ヶ月経って見終えた。
完璧に贔屓目なのだけれど、毎話毎話ずっと感動して泣いてた。
尊い、トルダム病院で働く全ての人達が、トルダム病院で起こる全ての事象が、尊くて仕方が無くて本当にみんな幸せになって欲しいって心の底から思う。
このドラマを見ると、自分が良い人間になるような気さえする、啓蒙的だし相変わらず人生の教科書のような作品。
それでいてエンタメが凝縮された幕の内弁当のようなドラマである。
描かれる人間同士の繋がりは、ライバル関係や師弟関係、恋愛関係に親子関係、どの人間性も否定せず、多様性のみを提示する。
ねえ、上司にオススメの韓ドラ(ディズニープラス配信限定)聞かれてとりあえずキムサブ見てくれて言ったらシーズン1の1話目で躓かれたんだけど。「唐突な色ボケ」と言われて何も返せなかったんだけど、キムサブはそれでいいのよ、それがいいのよ、エンタメの総合デパートなんだから例え唐突でも全ジャンルいくのよ(でもまあ確かにカン・ドンジュの見切り発車には驚きましたね)

シーズン2から3年経ち、トルダムのニューカマーは更に現代っ子に。
ソセン&チャセンの世代に比べ露骨に表現される現代性は「自信が無くてすぐ凹む&謝りまくるヘナチョコ」と「定時退社ばかり主張して努力をしないゲーマー」。
ソセン&チャセンは先輩としてどう振る舞っていくべきか試行錯誤するけれど、それを支えるのはキムサブの仕事。
おのずとキムサブも彼らと触れ合うことになるのだけれど、その時の対峙の仕方がとても勉強になる、とても勉強になりますよ全国の部長の皆々様。
そして中間管理職としてキムサブはパク院長とも渡り合う。
この院長が...サブンニムとの絆と信頼感がとてつもなくて、それでいて院長として自分の取るべき言動も心得ていてすごく頼もしかった、勉強になる、とても勉強になりますよ全国の社長の皆々様。

シーズン1よりも、シーズン2よりも、もっともっと1人の人間が深く色濃く描かれているのもとっても良くて、インスソンべなんかは正にそれで、家族と中々会えないくらいしかこれまでは知らなかったけど、彼の苦悩やトラウマがラストまできちんと展開されていて泣いた(何度目?)
ドンファが最後に下す選択もとっっっても良くて、無理矢理美談に落ち着かせない脚本に拍手喝采だった。
そう、あれがリアル、あそこでご都合主義にしないところに勇気付けられる人は多いと思う。

懐かしのキャラクターも勢揃いでカン・ドンジュのスーツケースを見た瞬間叫び声上げた。
それでもやっぱりキムサブという大きな壁が周りに与える影響は絶大で、盲目にサブンニムに恋焦がれているソセンに現実を突きつけるドンジュの姿には、彼がトルダムを去ってからどんな人生を送ってきたのか思い馳せてしまった。
そこで思い出すは、ウンジェアッパをセンター長に招き入れたキムサブの言葉で、「どんな組織でも考え方の異なる人間を入れないと腐っていってしまう」というような一言。
これを有言実行出来る人てどれだけいるんだろう、とシンプルに思った。

キムサブの手の調子も度々限界を迎える中、最終話の山火事で見せたサブンニムの表情。
これまで積み上げて来た全てが燃えて無くなると悟った時、そこに駆け付けるのが誰でも無いスセンというストーリーラインも個人的には好き。
愛弟子達ではなく、最強の相棒、スセンがキムサブを救いに来る。
イェドゥラの前ではキムサブはきっと弱くいられなかったから、煙の立ち込める中彼女が見つけてくれて本当によかった。

そしてシリーズは続いていく。
なんてったってユン・ソジョンのお出ましだ!!!から!!!
お願い、ハン・ソッキュ、いなくならないで、否が応でも世代交代を感じる物語展開だったけど、メスを持てなくなったってキムサブはキムサブ、私たちからキムサブを奪わないでドラマ関係者たち...!!!!

最後の最後のテロップ
「キムサブのロマンが、癒しとなりますように」
泣かせるううううロマンとは何かを惜しげもなく伝えてくれたシーズン2、そしてシーズン3見終えてこの気持ちは何だろう憧れか?感動か?と胸が一杯になっていたところ、これ癒しを感じてたのかあああああ癒しだったのかああああ大好き!!!!!!!
ウンタクセンは、先日兵役にゆきました、2年後の撮影ね、了解生きます!!!!!
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