侍戦隊シンケンジャーの24の情報・感想・評価

エピソード24
真侍合体
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鈴木パンナコッタ

鈴木パンナコッタ

侍戦隊シンケンジャー 第24話 真侍合体 十蔵の過去が明かされる場面、完全に人間性を失った異常さを淡々と描く恐ろしさと、合理的判断から恐怖で支配するドウコクの怖さが光る。正直に答えたシタリは許す(=命惜しさで行動するから一番強い自分を裏切らない)一方、情で十蔵を助けた太夫には忠誠心を試す 実力で敵わないのを知りつつ、あえて太夫が入れ込んでいる十蔵を殺させて反応を見るドウコク。この冷酷さと、それを押し通す実力と恐怖。もうヒーロー番組じゃなくて、ヤクザ映画の域でしょ。単なる乱暴者に見えて、実は論理的かつ他人への共感を一切持たないモンスター。敵のボスとして指折りの怖さ。 この回の見どころは十蔵と殿の関係で、(さすがに明示はしないが)殿が十蔵にある種の共感を覚えてしまうのがポイント。偽りの人間関係の中で戦う殿にとって、剣だけが本物なのだ、と。最後、松坂桃李がなんとも言えない表情を見せ、単なる敵対関係ではなくもっと深いつながりを感じさせるのが素晴らしい