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キッパリ!第2シリーズ
シーズン2
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『キッパリ!第2シリーズ』に投稿された感想・評価

昨夜(2008.10.5)、加勢大周が大麻所持などにより逮捕されたというニュースに接した瞬間には、それほどのショックは感じませんでした。
そもそも加勢大周じたいに興味をもったこともほぼ皆無、だいたい「加勢大周」という言葉も初めて記してみて加瀬じゃなくて加勢なんだ~と知ったくらいどうでもいい存在で、自分としては石井輝男『無頼平野』に出演したことがあるという一点においてのみ、肯定的に認識しているというだけで、その罪の内実ともども、じつに何も感じることのない対象なのでしたが、
メインキャストをつとめる昼ドラ『キッパリ!!』はどうなるんだ?と気付き俄然他人事じゃなくなった。

で、第2話の予告編に加勢大周が顔を見せていた深夜ドラマ『トンスラ』(吉高由里子、温水洋一主演)の場合は、まだ対処を検討中だということですが、第1話を観たかぎりの印象だと、一視聴者としては「別に~」という程度の出来の有りがちなサブカルドラマだったし、メインはあくまで吉高&ぬっくんなわけで、たとえ第2話が欠番になってもそれほどの痛みはない。しかし、『キッパリ!!』の即時打ち切り、という処置は、いかにも厳しいとおもう。(今日以降は前作(『キッパリ!』、こっちには加勢大周は出ていない)の再放送(10月6日に前半をダイジェスト版で放映後、10月7日より後半を順次再放送)で次シーズンまで間をつなぐのだそう。)現在、この仕事がここ数年、最大級のものである奥山佳恵にとっては、たまったもんじゃないでしょう。(仕組みはよく知らないけど、打ち切りに伴うギャラ等の問題があって、責任はないのに被害を被ったメインキャストをおもんばかって(そんなに面白い訳でもない)前作をムリヤリな形で再放送するということになったのでしょうか?)

去年の前作『キッパリ!』は、平凡な主婦・君塚マミ(奥山佳恵)が〈今までのだらしない自分と「キッパリ!」決別し、模索しながらも家族と共に日々成長していく〉という主旨のこのドラマはしかし、開始早々に的場浩司演じる夫・洋平の隠し子騒動が勃発し、当の疑惑の少女・ヒロカちゃん(田中明)が同居しだすあたりから雲行きが怪しくなり、結局ヒロカちゃんが主人公のドラマとして終了、いったい当初の狙いはどこにいったんだという不可思議なドラマだったのでした。

なので、こんなドラマに続編があるなんて考えてもいなかったのに、誰が望んだんだか第2弾『キッパリ!!』が無事スタート。ヒロカちゃん/田中明は姿を消し、前作で大所帯化した賃貸マンションで今日も元気に暮らす君塚一家。そこへ、隣に引っ越して来たのが君塚さんちのマミさん/奥山佳恵のかつての初恋相手の“クローバーの君”ことシンちゃん/加勢大周がご登場!!この話と、洋平/的場浩司のリストラ話が二本柱で話が進んでいくわけで、脇役とはいえメインキャスト、なんとなくフェードアウトなんてふうな処理は無理だから打ち切りなんでしょうか。代役というテもあるでしょうに(どうせあちこちで、代役は坂本一生にしたらいいとか冗談めかして言われてるんだろうけど)、この処置により世界観が断絶したこのシリーズを以降も続けていくことが困難になってしまったことは、何とはなしに物悲しい。
シンちゃん/加勢大周の息子・シンタローくん/大隈祐輝が抱いている制服へのこだわりのわけや、洋平/的場浩司の転職先である〈竹の子塾〉に通う、ひと言も口をきかない陰のある少女・アンナちゃん/尾本侑樹奈(先ごろの『ママの神様』では、明るくおしゃまな女の子・エリカちゃんを演じていたのに随分と雰囲気が違う)の哀しみの理由といった、いい加減忘れられてるんじゃないかと心配になり始めていた伏線がようやく回収されようとしていた矢先だったのに‥。

もう『キッパリ!』シリーズに触れる機会もないと思うので思い出というか感想を言っておきますが、前作と同じように今回の『キッパリ!!』も、最初のほうではキッパリ生きるための秘訣やら節約の知恵の披露やらの物語的な準備が進んでいましたがいつの間にやらテーマなどどっか行っちゃったみたいで、ひたすら優柔不断な登場人物たちが右往左往する地味な展開に。主題があってそれに沿うように物語がすすむわけではなくて、マミやその友人たち、マンションの詮索オバサンたち、君塚さんちの祖父母に子供たち‥既存のキャラクターたちが普通に悩んだり頑張ったりするだけの、何だか“みどころ”を探すのが難しい、一種珍妙なドラマにまたしてもなっていました。

何しろ善良だけど飛躍したところのない登場人物たちなので、彼らは物語らしい物語を前進させることなく日々のささいで鈍重な悩みに忙殺されてノッタリクッタリ日常がつづく。そのなかで、何ともないがどこか味わい深い生活の細部が楽しい。
君塚さんちの姉弟、シオリ(岡田千咲)とシュウのケンカがまずいいですね。憤慨するシオリちゃんのハードヒットなケンカぶりが可笑しく、フテた憎々しい表情が印象的。シリーズ全般、シオリちゃんが何かにムカついてる時が一番ドラマ的に充実していたと思う。シュウにはクラスに好きな女の子・マリコちゃん(重本愛瑠)がいて、その子の机のほうを振り返ってニタニタ笑っているシーンが何度も何度も何度も出てきて、あまりにも何度もおんなじシーンが繰り返されるのでイライラを通り越してだんだん頭がクラクラしてきていたのも今となってはいい思い出だ。老けたけど案外パサついていない吉野紗香の息子役だった子役・飛永翔くんの、何だか韓流っぽい演技もツボだった。

さて問題のマミさんの初恋相手だった加勢大周、彼は暗い近過去を引きずりつつ主人公たちと接することで頑なな心が次第に和んでゆくというわけですが、何しろマミ/奥山佳恵の基本的人格が相当鈍感で何事も気にしなすぎる性格なので、加勢大周のウジウジは物語的に空転してさっさとスピード和解、君塚家のムードとペースにハマってしまい、物語素は使い果たして単なる良き隣人化。マミに惹かれていっている彼のほうはともかく、マミさんはいつも洋平/的場浩司を信頼しきってパパ~パパ~とニコニコラブラブしてるので、初恋相手との再会というネタ自体元々キャラ的にムリがあったし、そのパパに言い寄ることになる吉野紗香の話も、洋平/的場浩司はどーせよろめく訳もない生真面目なキャラなのだから単なる話数稼ぎにしかならない。ので、どんどんどうでもいいキャラと化していった途上だったのでしたが‥。加勢大周の最後の台詞は、結果的に最終話となってしまった25話終了後に流れた次回予告における「ありがとう」、だった。


さて、この昼の13:30~14:00のドラマ枠は前作の『ナツコイ』までずっと〈ドラマ30〉という名の枠だったのが、今回の『キッパリ!!』から新たに〈ひるドラ〉という枠名に変わったのでしたが、その途端にこの逮捕→打ち切り騒動‥。ここはひとつ次作から元の〈ドラマ30〉に名前を戻したほうがいいと本気で思います。

(追記:『トンスラ』第2話、加勢大周の出演していた場面は羽場裕一が代役に立てられ、新たに撮り直されて無事放映されました。)

2008.10.6
リアルタイムで鑑賞。
TBS系昼ドラ。


毎日見てたのに突如途中で打ち切りになり、残念でした。