なみほ

マーベル/ジェシカ・ジョーンズ シーズン2のなみほのレビュー・感想・評価

3.4
ジェシカには幸せになってほしい
ラストの「蘇った死人をみて自分も死んでいたことに気付いた」的なモノローグ、これから人生を取り戻したい、って気持ちの表れよね
だからこそのオスカーの家でセックス、じゃなくて穏やかな夕食なわけよね

でもシーズン3あるからそうもいかないんだよねきっと…可哀想…


私は全体的にアンガーマネジメントとケアする人の話って捉えたけどどうでしょう
前半割とキレ散らかしてたジェシカも、よりヤバいやつと一緒だと落ち着いた冷静な人になるの面白いね
私も泣ける映画観てる時隣で号泣されたら涙ひっこむし、泥酔してる人の横ではなかなか酔えないし、激昂してる人を前にするとスッと冷静な自分を取り戻します

明確なヴィランがいない!
ヒーローはだれ??
っていう感想を見かけますけどこの話は主人公ジェシカですらヒーローじゃないので
そういう話じゃそもそも無いと思います

ジェシカはまた人殺しちゃったし
しかも隠蔽までしてしまってるわけで

ジェシカママは逃避行しながら「戦地にでも行って人助けとかできるんじゃない?」なんて能天気なこと言ってますけど
怒りのコントロールも満足にできないのに無理よ無理無理
MCUハルクよりシビアに能力とそのコントロールというか、そこら辺を追求しようとしてて良かったと思う

トリッシュに関しても「力があるのにヒーローにならないなんて腰抜けよ!」なんてひどすぎる発言ありましたけど
力を持ってる=ヒーローになれる、またはヒーローになっていい、では無いわけで

そういう意味ではかなり「ヒーローとは何か」を描いた「ヒーロードラマ」だったと思う

能力を持つこと、人と違うことで当てはめられる枠とか役割とか
そういうものをどうやって受け入れるか、選ぶか、あるいは選ばないか
そういう話をメインに、かつての家族と今の家族の間での揺らぎや正義感との葛藤ってのが描きたかったのかなーと思って観てました

オスカーいい男だよね、幸せになってほしい…
なみほ

なみほ