ささみ

宇宙を駆けるよだかのささみのレビュー・感想・評価

宇宙を駆けるよだか(2018年製作のドラマ)
4.3
ルッキズムというものは日本に強く浸透しているものだと思う。容姿に恵まれている人はその恩恵を受け平和に暮らしているだろうが、お世辞にも恵まれているとは言えない顔面でこの世に生を受けた民は自分、親、世界を呪う。特に女の子。
顔がかわいいだけですべてが許される、何をしてもかわいい、性格が悪くても小悪魔、不幸なことが起これば可哀そう、と天の手が差し伸べられる。
恋愛において悩むことはほぼない。顔がいいだけの癖に、とは世界で一番嬉しい悪口だ。女の子、特に若い女の子にとって容姿はとてつもない武器だ。
顔面コンプがほぼ限界まで達すると化け物なみに容姿に執着し、すべての不幸の元凶は顔だと思えてくる。あの子の顔だったら全部うまくいったのに、恋愛も勉強も、
あの子になれたらいいのに、

それが叶ってしまった話。恵まれていなかったほうの然子は容姿、親、経済状況ともに絶望的、一方の恵まれたあゆみはお金持ちの家庭に生まれたかわいい子。
然子が入れ替わりたくて自殺を試みている間にあゆみはイケメンの彼氏とデート、なんとも皮肉で残酷でリアル

ファンタジー的な要素も強いが、容姿にコンプレックスがあってルッキズム社会を憎んでいる人にはおすすめする

でも正直イケメン設定の人より重岡大毅のほうがかっこいいなーって思っちゃった
可愛い女の子役のかやちゃんもコンプをえぐるような顔面(今どきのかわいいJKのような)をしていてすごく良い
ささみ

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