ろろろ

仮面ライダー剣のろろろのレビュー・感想・評価

仮面ライダー剣(2004年製作のドラマ)
4.8
たしか14話くらいかな?橘さんがトラウマを克服するんですけど、そこまではよくネタにされてるけど色々破綻してて、設定の説明も無いし、主人公は弱いし、役者の演技も微妙だしで、ネタとして楽しむにしても我慢が必要になる時間が多い。第1話が始まった瞬間に脚本が迷走し始めるのはなかなかできない体験だと思うが、それはそれで事件性があってよかったとも言える。開始当初は予算的な問題もあったんだとかで、仕事や現場の大変さを作品の内容から直に伺える。
ただ14話を超えると全てがどんどん改善されていって序盤からは想像だにしない面白さが来たので最高だった。それも新鮮な体験だったと言えるんじゃないでしょうか。ただリアルタイムで考えると面白くなるまでが3ヶ月半とかになるのでかなり壮絶。
平成ライダーの主人公はどこか癖のある人物像をしていることが多く、面白いがそれで話がダレたりすることも時折見受けられた。ブレイドでは主人公は珍しく捻りのない正義漢で、精神的な成長を描く役割を準主役達に委ねた話の作りをしていたのが安定感を生み出していたと思う。主人公は話が進むごとに肉体的にもどんどん強くなっていくので序盤弱くてモヤモヤしたのにも意味があったと言える。終盤は精神的な強さが戦闘能力に表れる設定の良さが顕著に出ていた。
敵が組織ではなかったり、主人公達は仕事で敵を倒していたりという設定も話を追うごとに鮮明になっていき、全貌がつかめて来るとよくできた設定で、斬新さがあり今までにないドラマをもたらしてくれた。
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