鴉

SHERLOCK/シャーロックの鴉のレビュー・感想・評価

SHERLOCK/シャーロック(2010年製作のドラマ)
5.0
これは面白いです!!
元々海外ドラマは話数が多くて観るのに抵抗がありましたが、
Netflixでこの作品を見つけたので、なんとなく見てみました。
(以前コジステで小島監督がこのドラマを絶賛してたのもあっったので。)

シナリオも演出も登場人物も、みんな最高でした!

シャーロックの頭の回転の速さや、洞察力が凄まじく、シャーロックが手がかりを掴む度に謎が謎を呼ぶ展開になっていて、観ている方もどんどん引き込まれます。映像でもシャーロックが事件現場を捜索する時とかに、手がかりをズームアップしたり、アップテンポでカットが変わっていくのも、シャーロックの頭の回転の速さを目の当たりにしているようです。

シャーロックを演じているカンバーバッチも知的さと事件以外の事には目もくれないサイコパスな感じを上手く織り交ぜていて、最高でした。
彼の推理力がこの作品のテンポ感や興味深さの核なる要素になっています。

刑事ものはあまり観ないのですが、自分がこのドラマを好きになったのは、テンポが良いからなのかなと思いました。
事件が起こり、?が浮かび、その?が解消されていく毎に真相に近づいていく。他の作品では?が浮かんだあとに悶々とする時間が多く、それが解消された時の解放感にもなるのですが、悶々とするよりは、次々と謎と解き明かして、物語(事件)に動きがある方が楽しめるのかなと思いました。

助手のワトソンもシャーロックに辟易としながらも、視聴者に近い視点でシャーロックや事件を観ていて、親近感やコミカルな雰囲気を作るのに一役買っていました。

MAもSEは全体的に馴染んでいる感じが強いのですが、事件の進展があった時の演出に合わせて、フラッシュバックのようなSEが入っていたり、音の面でも飽きさせない工夫が見受けられました。音楽も場面の展開にきっちり合わせているし、不安な時や危険が迫っている時のテンポの上昇やメロディーでの煽るタイミングや煽り加減も適切でした。

吹き替えもシャーロックが三上さんで、知的さとクールさが合わさっていて、適役でした。
事件の内容も最後の最後までハラハラしながら解決していくのも良いです。
知的さもありつつ、スリリングな展開もあって文句なしです。

生まれて初めてこんなに面白いと思える海外ドラマに出会えました!
鴉