ハウス・オブ・カード　野望の階段 シーズン ２のSatoshiのネタバレレビュー・内容・結末

冷酷無比になれる所以は，うちなる野望かはたまた憎しみ故か。
ほぼ対話しかない場面の連続の中で，シーズンを通してここまで緊張感を保てる作品は少ない。
命をも残酷な政治駆け引きの中では，一つの選択肢に過ぎない。と言わんばかりのフランクの潔さは，相変わらず「死んで欲しい主人公（いや今回は夫婦か）」上位に上がってくるほどに癖になる。
2つ3つのイベントが交錯する展開の緻密さや，対話一つひとつで描かれる絶妙な間合いは「マインドハンター」を彷彿とさせる，さすがデヴィッドフィンチャーだなと安心して続編も楽しめそう。

本当はシーズン2で終わりにする予定だったのだろう。
大統領室の机を叩くシーンはとても痺れる演出で，「これぞNetflixだ」と観客に言わんばかりだ。