クロエ

ブラックリスト シーズン9のクロエのネタバレレビュー・内容・結末

ブラックリスト シーズン9(2021年製作のドラマ)
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このレビューはネタバレを含みます

2023/04/19
Netflix にて。

リズが死んでからの2年後、デンベがFBIの特別捜査官として働くシーンから始まる。

相棒が殺されデンベも怪我を負って動けなくなる。事件の捜査のため解散した元FBIチームメンバが再結集。引退生活を送っていたレイモンドも参加し、最終的にブラックリストも再開する。

その話の流れでレイモンドが「スキナー」という代々続く盗賊組織のトップに就任し、足首にその入れ墨を施されたが、その後は1度入れ墨が映るシーンがあったぐらいで、スキナーのトップとしての話は特に無かった。

レイモンドは自分の組織から事実上手を引いて、傷ついた精神を癒やしながら新しくできた恋人と護衛(その2人は姉妹)と隠遁生活をしていた様子。アメリカに戻ってきてからは、リズが死んだ原因を考え始め、捜査をするかでFBIチームメンバと多少ぶつかりあったりもした。

本シーズンではリズが何故死んだかが明らかになっていく。リズや過去に登場した人物との回想、チームが解散したあとのそれぞれの生活、今後の生活。そういった思い出と変化、各々にスポットがあたるエピソードがあり、今までこのドラマを見続けてきた人とって心に染みるものがあったと思う。

前シーズンで、レイモンドの正体が記載されていると思われる手紙の内容が謎のままだったが、実はデンベによってリズは既に読んでいたことが判明する。しかし、視聴者側には未だ謎のままとなった。「読ませたせいで引き金を引く決心が鈍り、撃つのが遅れて、他の人に撃たれた」との話があったので、やはり近しい関係性だったのだろうか。

終盤、レイモンドの帝国をリズが引き継いだ場合を想定して残していたビデオレターの回は特に印象に残った。いなくなったリズの痛みを感じながら自身が映るビデオを見返すレイモンド。自身が指南書として残したビデオからヒントを得て謎を解決する流れも良かった。

最終的にリズの件の黒幕は、レイモンドをずっとサポートしてきた弁護士のマーヴィンであることが分かる。時々顔を出していい味出してたけど、確かに今シーズンはいつもに比べてたくさん登場してたかも。理由は後継として認められないというもので、レイモンドへの様々な強い感情があり、地味だけど賢い人間が裏で力を徐々に奪っていて面白い展開だった。当然、レイモンドが許すはず無く、ドラマの展開的にレイモンドが負けることもなく、最後は自分で自分の片をつけさせられてエンド。

死ぬ前にレイモンドのブラックリストで名前が提供されたから捕まったんだと、その名前のリストを刑務所から脱走予定のウージンに受け渡すシーンがあったので、次シーズンはそれらの人々から狙われるレイモンドの話になるのかな。
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