kiri

ブレイキング・バッド ファイナル・シーズンのkiriのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

最初から最後までずっと駆け抜ける、唯一無二の素晴らしいドラマ。
登場人物全員めちゃくちゃだけど、全員に愛すべき側面があって、それが人間らしく、とてもよかった。ドラマだからこそ細かく描ける部分があり、キャラクターへの愛情は長期間を共に過ごしたからこそ深まり、これが映画とは違う醍醐味だと思う。

ハンク…。どんなにウォルターが悪人になろうとも、ずっとヒーローでいてくれたハンクがこの物語自体の救いだった。ハンクのくだらないジョークが、ウォルターがとるショッキングな行動を中和してくれていた。家族だけど敵、でもやっぱり家族、というウォルターとハンクの関係は良かった。
最後はハンクがストーリーの救世主になると思っていたから、そんな死に方しないでほしかった。心の中ではウォルターと同じ顔で泣いた。現実はもっとおとなしく。

そして、ウォルターとジェシー。悪友であり父と息子であり、でも時には敵で、その見えない深い絆が色んなことをしでかしてくれたけれど、お互いがなくてはならない存在。
自分に立ち塞がる人間全てを消してきたウォルターが、最後ジェシーに覆い被さるシーンは、もう言語化できない感動だった。

2回目の視聴から半年以上経過しても、未だ熱く語れるドラマでした。
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