よーすけカサブランカス

イエローストーン シーズン3のよーすけカサブランカスのレビュー・感想・評価

イエローストーン シーズン3(2020年製作のドラマ)
4.8
いやなんちゅうところで終わらせてくれてるんだ……

新シーズンの1話という大事な見せ場で何を見せてくれるかと思ったら牛の放牧で、その画の美しさと、アメリカの歴史を一身に背負うその本気度に改めて驚いた。そして4話まではキャンプでの平和な日常が繰り広げられる。ジョンにとってのあるべき生活。そして「俺の夏は終わった」。
明らかになったジェイミーの過去とベスにしたことに関しても、そうか、ここでこれを出すか、という感じ。ただこれまでの関係の描き方に合点が行く部分と、全部血が繋がってないからで説明されそうな危うい部分もあったが。
5話以降は常にため息だった。失踪を遂げる保留地の娘の真相と、モニカの行動力。ベスとジョンとの対話。
敵は特定の勢力ではなく「変化」そのもので、いつかは必ず負けると分かっていながら父に従うベス。ジェイミーのしたことを知って「俺がしてきたことはすべて間違っていた」とうなだれるジョン。運命の出会いを経てロデオを続けるかどうかで揺れるジミー(ザ・ライダーの同じテーマだ……)、戻ってきてしまった吟遊詩人。
あとは投資家グループ側、先住民側にも女性のブレーンがついて、ベスを含めて女三人の頭脳戦、という構図も見ものだった。