アナスタシア

火の粉のアナスタシアのネタバレレビュー・内容・結末

火の粉(2016年製作のドラマ)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

末恐ろしくも比較的分かりやすく、シンプルな展開で面白かった。

見どころはエスカレートするプレゼントや行動に対して親切か異常かの境界線が分からなくなり動揺や疑心を持ち始める梶間家と、まるで試験のように彼らを試し弄ぶような武内の様子が同時に見れるところ。

後半は、徐々に他人が家族に入り込み洗脳させて反抗する人には同じ家族にリンチさせる事件を思い出すほど気持ち悪くなっていった。新興宗教や寄生人は、必ず人のいい騙しやすい家族を見つけて悩みを聞いてあげ、解決してあげていくところからマインドコントロールが始まる。

ただ、武内の何度も繰り返し言っていた言葉、「人の厚意をむげにすることに比べたら人を殺すことなんて小さな事だ」…この殺意までは感じないけど、むげにされてると気づいた時の気持ちは理解できる。更に自分が良かれと思ってした行動やプレゼントに少しでも違う反応を示されそうになったら、顔が険しくなり自分に都合が良い言葉だけを言わせるところも、現実の世界でもよくあることだ。

隣人でも同僚でも、言葉を選びながら正直に付き合える関係が理想だ。