シーズン3は、最初のランク社会と最後の殺意の追跡が特段面白かったけど、殺意の追跡の方がやや優勢。
ランク社会は完全に現代に対する風刺作品。SNSの中の数字に囚われた結果が起こす未来は恐ろしく、SNSの中の世界ではなく、現実世界を生きようと強く決意するだろう。定期的なデジタルデトックスの必要性すら感じてしまう恐ろしい作品。
殺意の追跡は純粋に面白かった。サスペンス好きな人にお勧めしたい。世の中から猛バッシングを受けていた人の突然死をきっかけに物語が動き出す。こちらも最近よく聞く誹謗中傷がテーマの作品だが、死の原因や犯人を含め非常に斬新な切り口。
どちらも共通していえるのは、テクノロジーの発展に伴う弊害といったところだろう。便利と引き換えに手に入れた代償は、果たして本当の意味で人間を豊かにしているのだろうか。