最近見た中では一番辛くて、でも見てよかったと最も思うドラマ。
恐らく日本人にオファーさえだせない描写（そう描写される理由があるんだから仕方ない。。）も多く、胸が痛む。国内にある階級社会という社会規範への疑問と、それでも侵略されることに対しては一致団結して戦う帰属意識を持つ人々のナショナリズムと、出自・国籍・見た目のねじれを認識し自分をどこに置くか迷う人々が選ぶ信念が一致する最後の瞬間に、一番悲しい結末が待っているという「ドラマ性」。それが歴史の一地点なのだから、本当に逃げ場がない作品。
ひとつひとつのシーンが美しく計算されていて、ラブラインも英語を交えたお洒落な表現が多い。
互いの言語を学ぶほど近く、同時に遠くもなっていく2人の関係に辛さが増しながらも、最後まで目が離せないドラマでした。
