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ザ・パシフィックのmdk0714のレビュー・感想・評価

ザ・パシフィック(2010年製作のドラマ)
3.8
第二次世界大戦の太平洋戦線をアメリカ海兵隊視点から描いた軍記物。あくまで現場の兵士の視点のため、戦局に関する説明は一切なく、地獄のような戦場をひたすら登場人物と一緒に引き回される感じ。リアルな戦闘シーンの連続で思わず歯を食いしばってしまう。しかし、補給もしっかりしてて補充要員もいて、即死じゃなければ怪我したらすぐ後方に送って治療してもらえる米兵ですらこのしんどみ、我が日本の兵隊さんのことを思うとやるせなくなる。この作品でペリリュー島の戦いのことを知って気になり、武田一義の「ペリリュー-楽園のゲルニカ-」を読んだけど、日本軍の置かれた状況は悲惨すぎて言葉がない。彼我の苦しみを比較しても意味ないけど、おねしょが治らないだけですぐ戦線を離れて医者に診てもらえて、休暇(休暇!!)で女の子と遊べるんですよ米兵は。圧倒的な豊かさ。なんでこんなのに勝てると思ったかな…と悲しくなった。登場人物がみんな同年代の白人の男かつ同じ髪型かついつもヘルメットか泥だらけなので、主人公以外の区別がつかず、誰が死んだのかわからないこと多々あり。
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