かなり感想が出てきちゃう。
淡々と戦争の日々を見てるという感じ。
映画とかだと盛り上りがあったりするけど、そんな観客へ向けての盛り上がりとかはない。
あらすじ読んでなくて、実在する人物とは知らんくて、エンドロール後の兵士の写真とかに驚いた。皆若い…。
戦場の凄まじさがとにかくすごい。見てるだけでも、何がなんだか分からんくなるし、ずっと日常を追ってて、じ～っくり終わらない地獄で辛いし怖い。慣れてくるなんて言ったらあかんけど、そんな感じが続く。
太平洋戦争やから、日本人して見たくない部分があるかな？と思ったけど……酷い描かれ方ではなかった。
兵士目線だとジャップとか連呼されてるし、悪で敵でって感じやけど、それは当たり前の感情というか、ありのまま描かれてる感じ。変に誇張？されてなくて、兵士の感情とか人間ドラマやった。
～ネタバレ～
登場人物皆の変化？とかが分かるけど、特にスレッジ視点で見てたわ。
戦い初期では、水に濡れたからと靴を脱いだり、タバコは吸わないと言ってたところから、段々染まっていって、タバコがないと落ち着かないとか……
心身ともに疲弊して、壊れかけて、日本兵の銀歯取ろうとしたり、もう限界まできてるけど、どうにも逃げられないのが伝わってくる。
終戦後に帰郷出来たのに、どうして良いか分からん。昨日までは戦場に居て、死と隣合わせで逃げられないのに、今はダンスパーティ…次の日から職探しとか、寝る時も休まらないし、想像を絶すると思う。
あまりにも違いすぎて、さらに心が壊れてしまう。
戦場から離れて、国債購入キャンペーン活動させられてたバジロンは、兵士として納得出来なかったというか、その日常は受け入れられなかったんだなと思うと、、幸せを掴んでて未来もあったのに……泣いたわ。
レッキーがヴェラと結婚したと分かり、そしてそれが実話で、暖かく幸せな気持ちになったわ…(ヴェラどんな人かと思ってたら、女優さんかなり可愛いめちゃくちゃ可愛い)幸せになって良かった……
敵から身を潜めてる中、心が壊れて錯乱して叫びだした兵士を、必死で押さえ込んで静かにさせようとしたけど、どうしようも出来なくて…殴って殺してしまった時の、「皆が殺されないためには仕方なかったんだ」のあのシーンはえげつなかった。ただただ必死で、どうにも出来なくて、心が壊れないように、考えないように、自分を納得させるしかないんやな…
志願したスレッジでも、心が壊れてしまうのに、
徴兵されたペック？…弾丸濡らしたり、錯乱して、仲間が死ぬことになってしまって、迷惑しかかけてなくて何してんねんと思うけど、彼の行動しか取れないわ。ただの一般人は皆こうなるわ……無理やり連れてこられて、怖いし帰りたいし、逃げられないしで、こういう行動になっちゃうんやと思うと、兵士の精神状態は想像を絶する。
