ハッピー・バレー シーズン2のagatheのネタバレレビュー・内容・結末

なぜHappyValleyなんだろうとずーっと考えながら見ていた作品。ハッピーってなんなんだろう？娘がレイプされ、私生児を出産、そのあと自殺、自分は離婚して、孫を育て、アル中の妹をいたわり、仕事では部下を持つ。そこに娘を自殺に追いやった孫の父親でもあるロイスが登場することで主人公のキャサリンが気を緩める暇がない、という設定で話が進む。シーズン1はある意味の解決を見るけれど、シーズン2の解決は解決とは呼べないくらいの状況の変化。孫の学校の担任が変わっただけ。それでも日常生活は続き、彼女の心労が軽くなることはない。日常の些細な狂いが善人を殺人犯にする、っていう目線と、犯罪者が犯罪を犯す目線があったのが面白さを追加していたように思う。ハッピーエンドでもアンハッピーエンドでもない不思議な終わり方。面白かったけれど、明るい気持ちで終わっていない。イギリス英語がここちよかった。アルコールとドラッグが同じレベルで語られるのは恐ろしいと思うのでした。