雪花

中学聖日記の雪花のレビュー・感想・評価

中学聖日記(2018年製作のドラマ)
4.2
未成年との恋愛をテーマにした作品。母親の立場から言うと受け入れ難く、どうしてもオンエア中には観られませんでした。が、その後アマプラで鑑賞。

観たら私のイメージを覆えす内容で、有村架純さんと岡田健史さんだからこそ成立した純愛ラブストーリーだなあと感じました。

 

母親目線で言うと、10話で晶(岡田健史)の母親 愛子(夏川結衣)が起こした行動にはビックリしました。正直、高校3年の息子にそこまでできるのか?と。

ただ、身体は大きいとはいえ、心は危なげで感情に流されやすい子供。母親がここまで悪役に徹したからこそ、聖(有村架純)は晶(岡田健史)に対し、

“黒岩くんに大事なのは未来です。どんなに想っても表に出してはいけなかった。

本当に彼を思うなら与えなければならなかった。時間や距離や可能性を...

それが大人としての責任だったのに...
そうできなかった事を...心からお詫びします”

と、言えたんだなあと。聖ちゃん、立派だった😭

私の好きなシーンは、やはり晶(岡田健史)が、センター試験の朝に母親へかけた

「お母さん、ありがとう」
 
本来なら母親に反抗し、闇堕ちしてもおかしくない状況なのに、あの「ありがとう」の感謝の言葉。

愛子さん(夏川結衣)、良かったね。そして、この時、ピッタリハマるuruさんのプロローグは神ってました。

晶は賢い子だから、聖の気持ちも母親の気持ちも全てを理解した上で、誰かを守れる逞しい男になろうとしているんだなあと。この時の岡田健史くんの美しい笑顔よ...泣いた。

物語、ロケーション、音楽。
その全てがドラマの世界観にとても合っていて、私の大好きな作品『Nのために』にどことなく似ていました。(ラストの海辺の映像とか)
 
演出はどちらも塚原あゆ子さん。最近では吉高由里子さんと松下洸平さんの『最愛』も素晴らしかったですし、『リバース』、『夜行観覧車』も好きな作品です。

この『中学聖日記』はまだアマプラで配信中ですので、宜しければご覧くださいませ。

※吉田羊さんのカッコよさにも痺れました。河合(町田啓太)も良かったね。岡田健史くんの棒な演技も初々しかったです。
雪花

雪花