つづく

中学聖日記のつづくのレビュー・感想・評価

中学聖日記(2018年製作のドラマ)
4.6
TBSのドラマには、好きなドラマが多い。
というよりも、塚原さんを始めとする演出家の方々の作品が好き。

見える景色も、誰かを思うが故の愛憎も、全てを美しく映し出していて、本当にきれいな作品。

それと、「Nのために」と共通して、「2人だけの秘密」「罪の共有」「いけないこと」が、「2人だけの世界」に連れてく鍵だなって。
誰しもは大袈裟だけど、でもきっと大半の人には、そういう感情がどこかにはあって。

それにしても、「うまく行きっこない」なんて言って、自他の可能性を狭める大人にはなりたくないなって。
「私は勇者の味方」という言葉が出ていたけれど、そういう人間でいたい。(とはいえ、罪は後押しは渋いけど。)

吉田羊演じる原口さんの言葉を借りるなら、このドラマのテーマは、「好きと幸せは両立しない。」そこに止まることが往々にしてあるこの世の中で、でも、「正解なんてわからないなか、自分自身の正解を探すの」。そして、両立させることも可能なんだ。ってところだろうか。

だらだら書いたけど、だから、この作品が好き、仮に、倫理的観点とかから、他の人から批判がされようとも。(どことの因果かはあえてぼかしてみた。)

今度、有村架純のドラマがあるし、それも見ようかなと。
あと、岡田健史はやっぱり凄いね。どこが凄いかは、「死刑にいたる病」のレビューで語ったから割愛。
吉田羊、めちゃかっこいいっす。

最後に、大人の方々による作品であろうに、こんなに青年1人の複雑な思春期の心持ちを描けるのは、改めて凄いなと。そういう力は今後必要だよなぁ...
つづく

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