ぱたぱた

ストレンジャー・シングス 未知の世界 シーズン1のぱたぱたのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

各話のタイトルいいよね…と思う。
全体としてちょっと昔の年代扱っているのとかツボで(最近多すぎるという気もするがダイヤル式の電話が大好物なので。)
ざっくりとした感想は、ストーリーの深みという点や斬新さという点以外でものすごく技術があるという感じ。
びっくり系ホラーとしてはめっちゃうまい撮り方をしてたりとか、音楽も音楽が前面に出ているわけではなく名脇役として抜群の役割を果たしている。各エピソードのすれ違いを利用して視聴者にだけ多くの情報をもたせて心理的負荷をかけたり(見ててめっちゃつらい)、意図的に視聴者に想像を掻き立てる空白を作ったりするのがすごくうまい。(なので、ストーリーの枠組みとしての斬新さはそんなにない)
それから、それぞれのキャラクターの書き込みはきっちりとできていて、それに対する演技も好き。各年代におけるそれぞれの微妙な男女模様が描かれていて、それに伴って親子もきちんと描かれてる。全部どこかで見たことのある関係性ではあるけど、サスペンススリラー的?ダークファンタジー?SFホラー?的な面で充分引っ張っていけそうなところでそういう部分を丁寧に描いてるのがすごく好き。
あとは、過去の記憶を思い出すシーンが多くて、過去なのか過去じゃないのか一瞬わからないみたいなのも、引っかかってはいる。ホッパーとエルに多い。

1話ウィルバイヤーズの失踪
オープニングシーンがすごい。最後まで見るとあのシーンは…お…??ってちょっとなるけど、あのエレベーターの扉の締まり方考えた人天才。5章でホッパーが地下に潜る時にこのシーンが頭に帰ってきて感動した。
TRPGのゲームを熱っぽくやってるってだけであの4人のキャラクターがつかめる。理科も好きだけどああいうボドゲも好きな典型的いじめられっ子タイプ。それに対してお姉ちゃんは優等生だけど、火遊びしたいお年頃。パパとママは明らかにパパは家庭に対する興味がなくて、ママはそれを怒っているわけでなく諦めてる感じ。全部、見たことあるなぁって思うし、でもうまくかけてるなぁっていうキャラクター性。
2話メープル通りの変わり者
ナンシーとバーバラのカットが交互に映るシーン、悪意がある〜。真面目で堅物だけど可愛いか可愛くないかということがこうやって人生に関わってくるんだと思うと泣きたくなるよ〜。カットを交互に映すシーンはヒメアノ〜ルでもやられてて、全く同じだったのでくらっとした。
エルはすごく超素晴らしい子役!!って思った。11っていう微妙な数字がそそるな〜って思うし、ドキドキする。女の子ということにあの年頃のああいう男の子たちがどういう考えを抱くかとか、そういう点でも細かくうまく描かれてる…。
3章
ウィルのお母さんが電球の塊を抱えてウィルと会話するシーンは、すごくいい。画的に感動的で綺麗。(よく考えると、意図的に電球を2回光らせたりできるのか…?と思ったけど)
あと、スティーブがマジで嫌いや〜ってなる。本当にああいう人間嫌いやねん!!って気持ちになっちゃう…。かっこいいだけに。
4章
ついになんとなく怪物の全身がみえる。怪物の造形が明らかにパンズラビリンス的気持ち悪さや…。キャラデザした人すごい…。マジきもい…という気持ち。
エルがいることに対する少年たちの心の揺れが面白くて、誰かが極端なことをすると、誰かがフォローするようなバランスのとれた3人が面白い。
イレブン途中から地毛に見えたけどどうなんやろ。
5章
流石に死体のお腹ざっくぅ〜って開くシーンジタバタしながら見た。というかホッパー強すぎでは…。この時、実際に死体はウィルのものだけど、ウィルの中身だけが向こうの世界にいってしまっているんだと思っていて、死体を傷つけていいのか!!って1人で焦っていた。
あとは、ナンシーとジョナサンによる決死のバーバラ捜査。ナンシー、なぜお前は1人でそこに入る!! よく出口潰れなかったな!!とか色々思ったけど、十分に楽しんだ。
6章
やっとホッパーとジョイスが結びついて嬉しい。早く情報の断片を持つもの同士集まってくれ…って願っていたので。
あと、ゲート探しはここらへんかな…?
化学の先生すごく好きなんだけど、彼が急に死んだりしたらどうしようかと思ってた。向こうの世界へのゲートを開くってデモナータシリーズ的な感覚があって、閉じるのもそれはそれは大変なことだと思っていたら、それはうやむやにされてしまったので楽しみ。
7章
ようやく全員が集まってきて、情報が共有されて、嬉しい…。みんなが無駄に危険な目にあったりせずに済む…と心の平穏を感じる。
ナンシーとマイクがそれぞれにジョナサンが好き?エルが好き?と聞くシーンで、なんだかんだ、ナンシーとジョナサンがくっついてスティーブが用無しになるパターンかと思ったら、8章でスティーブとナンシーがカップルのままで驚く。
8章
ジョナサン・ナンシー組とホッパー・ジョイス組がもう少し連鎖してめまぐるしく表と裏のカットが入れ替わるかなと思ってたらそんなことはなかった。ジョナサンたちが作った怪物が出入りする穴からホッパーたちがウィルを抱えて帰還だと思ったのにな〜。
さいご、ホッパーたちがどうやって表に戻ってきたのかも(多分ゲートを通って)微妙に分かりにくいなーって感じだし。博士が死んだかどうかは確実に決定できない感じだったからわからないけど、怪物は確実に何体か存在するし、ゲートは開いたままだし、あの研究所が明らかにおかしいものだとバレてしまうだろうし…とか、色々気になる!!
そもそも、ゲート以外のところから怪物が出入り出来るならば、怪物たちはゲートなんてなくたって表の世界に来れてたのでは…。という気もするし、結構色々気になるな。辻褄が合わない部分。
シーズン2楽しみです。
ぱたぱた

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