きつね

ER緊急救命室Ⅵ <シックス・シーズン>のきつねのレビュー・感想・評価

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2024年4月10日 視聴開始
2024年4月28日 視聴完了

第2話「最期の儀式」
勝手に救急隊の道具を持ち出して事故現場に向かったことでウィーバーに怒られるカーターとデイブ。
エイズの乳児の里親の申請を拒否されたジェニー。
息子が自分の本当の子ではないかもしれないと打ち明けられたベントン。
患者の望みを聞いて延命処置を行おうとするグリーンと、延命拒否を理由にそれに反対するウィーバー。
なんかみんないろいろ大変だな。

第6話「わが道」
ローレンスにとっての道とジェニーにとっての道。
「自殺しようと思ってた。でも時期の判断が難しい。早すぎたら残り少ない人生を楽しめないし、遅すぎたら死ぬことなど忘れるよ。」
恩師を信頼する元生徒という立場とER部長という管理職の立場で葛藤するケリーの涙にこっちもうるっとする。

第7話「栄光よ、さらば」
初めて見る症例に困ったカーターに助けを求められて一度は断ったものの、誰も想像しない方法で患者を救ったローレンス先生。
老いで記憶が薄れてしまっても、長いドクター人生のなかで培った経験は消えることはない。
成功したあとのクシャっとした笑顔が好きです。
ケリーとの会話のあとのカウンティの去り方が美しかった。

第8話「大いなる期待」
ついにキャロルの出産が始まる。
難産で大変だったけど無事に双子の女の子が産まれてよかった。
シアトルに電話とはすなわち彼と話すときがやってきた。

第10話「家族の問題」
シーズン1でカーターのライバルだったデブがレジデントとしてカウンティに帰ってきた。
今はデブ改めジン・メイ。
カーターとの再開シーンがよかった。
そしてデブは相変わらず自分勝手というか自信家というか。
それでもシーズン1のときより色気があって可愛くなった。
ヘアスタイルのせいかな。

第12話「医学生アビー」
キャロルの出産を担当した産科の看護婦アビー・ロックハートが医学生としてERにやってくるが戦場のようなERの洗礼を浴びて......というお話。
思えば今シーズンは新キャラが多すぎ。
OPのキャスト紹介が渋滞してる笑。

第13話「誰よりも君を愛す」
第14話「悲報」
統合失調症の患者に刺されて重体のカーターとルーシー。
家族のような仲間を助けるために全力を尽くすERのみんな。
自分の生徒であるカーターを救うのに躍起になるベントンはもちろんだが、ロマノの情の厚さがよくわかった。
患者を救うために自分の家まで訪ねにきたルーシーに医者としての見所を見出していたのだろう。これからも自分が医学を叩き込もうって。
だからこそルーシーが死んだときに冷静さを失って悔しさを露わにし、心配蘇生を続けようとした。
第9話でルーシーが言った「私を助けてください。」というセリフがここで効いてくるのが皮肉すぎる。
結果ロマノはルーシーを助けたけど助けられなかったのが辛い。
同様に皆ショックを受けていたけど特に顕著だったのは意外にもウィーバー。ERでは百戦錬磨の彼女すら嘔吐してしまうほど残酷な現実。そりゃ仲間の胸を開きたくないよな。
いつもは大好きなOPを初めて飛ばしたくなった。そしてとても長くて短い45分だった。

第21話「決意の日」
事件以降精神が不安定なカーターは患者にアレルギーがある薬を与えてしまう。
アビーが独断で診た患者を巡ってコーデイに詰められるマルッチ。
延命拒否の患者を巡って衝突するケリーとキャロルとルカ。
「ハサウェイさん、赤い糸を信じますか?」
ここ最近ルカといい感じだったキャロルだけど、やっぱり自分が赤い糸で結ばれているのはダグだと分かってシアトルへ。
ジョージ・クルーニーがゲストとして再登場。

第22話「危機」
この回で特筆したいのはルカとカーター。
ルカは正義感が強いが故に暴走してしまうところがある。ガイドラインを無視して重症の銃撃犯よりも先に子どもをヘリで運んだり(後に犯人は死亡するが子どもも心臓に銃弾が流れた重体であったことが分かった)、妊娠しているが産むのを断固として拒む女性に対して赤ちゃんの命を救おうために無理矢理帝王切開しようとしたりと正義が行きすぎる描写が見られた。
そして前回からだんだん堕ちつつあるカーター。とうとう薬物依存になってフェンタニルを打っているところをアビーに目撃されてしまう。カーターの目が完全に中毒者のそれで普段の陽気な彼からかけ離れた印象を持った。施設に入るようグリーンたちに説得されるカーターだが、彼は医者を辞めると言って聞かない。そんなカーターを止めたのはベントンだった。やっぱりカーター&ベントンなんだよな。シーズン1からの師弟関係を見てきた身としてはカーターがベントンを殴ってベントンの胸の中で泣く姿に熱いものが込み上げてきた。このエピソードはノア・ワイリーと平田さんの演技が凄すぎた。

今シーズンはとにかく悲しく苦しいシーズンだった。ケリーの恩師ローレンス先生との別れ、ルーシーの死、グリーンの父の死、そしてカーターの離脱。
そしてメンバーの変遷も激しかった。ジェニー、ルーシー、そしてオリジナル6のうちのひとりのキャロルが抜けて新たにルカ、クレオ、マルッチ、チェン、アビーがレギュラー入り。
オープニングもいろんな種類があって面白かった。
果たしてカーターはどうなるのか。そしてそれがERにどんな変化をもたらすのか。シーズン7に期待!
きつね

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