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クラインの壺のYouのレビュー・感想・評価

クラインの壺(1996年製作のドラマ)
4.7
佐藤藍子が可愛い。
リアルタイムで見ていたが、これは衝撃的な作品だった。
未来のゲームへの高揚感、ゲームプレイのアドベンチャー感、ボーイミーツガール、次第に明らかになる(のかならなかったのか)闇の濃さ(なのか濃くなさなのか)に、まるで自分が主人公に憑依したかのように夢中になりました。
90年代のキアイ入ったオカルト作品は今のシロモノとは面構えが違う。

小学生の充実した1日の疲労感を整えながら忍たまでアハハと笑い、天才てれびくんのポップでシュールな世界観を味わったあと、夕飯前ののんびり副交感神経優位アイドリングタイムにこんなもの見せるなんて
NHKは天才か?

原作者の一人である井上夢人が脚本を担当しているから、世界観のブラッシュアップは安心にして抜群。
大人になってから原作小説も買いました。
井上さん、本屋大賞超発掘本受賞おめでとうございます(余談)!

若年向けドラマ史に残すべき名作。
ソフト化、もしくは配信、是非お待ちしています。


【以下一言ネタバレ】






“これがゲームの中なら現実が壊れていて、現実なら自分が壊れている”
これを突きつけられたときの絶望感は忘れられません。
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