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善徳女王のsomniumのネタバレレビュー・内容・結末

善徳女王(2009年製作のドラマ)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

これはやばい。10話の陽動作戦あたりからめちゃ面白い。奇皇后のタンギセとヨムビョンスのコンビいるし、パン内官もいる。アルチョンの死化粧にグサッとくるものがあるな。それになによりユシンとピダム…。面白いドラマ映画アニメには本当に魅力的なキャラばっかりで楽しいな~。トンマンとチョンミョンの姉妹の絆ももっと見たかったよ…

見終わったー~!!終盤はずっと「ピダム」、だったなぁ。彼がもう引き返せないところでヨムジョンの罠だったと気づいた時ときたら…。ヨムジョンが言っていたように、トンマンは最後までピダムを信じていたんだよなぁ。そんな彼女を心の不安定さ故に信じきれなかったピダムがなんとも悲しくて。だけれどももう引き返すことはできない。ならば最後に自分ができること、それは王であるトンマンに、「トンマン」と伝えること。あの一言に一体どれだけの想いが込められていたんだろうな。トンマンがピダムに言っていた「恋心から私の名を呼んでもそれは反逆行為になる。もう誰も私の名を呼べない。」「もう私は女では無い。」こう言っていたトンマンを、ピダムは王からただの女に戻したかったんじゃないだろうか。トンマンからの愛を感じたいばかりの彼が、「トンマン」の一言で最後にようやく本当の意味で彼女に愛を与えることができたんだと思う。ユシンとピダム、対極的な2人。ユシンは忠誠を貫いた。それがトンマンと共に歩める唯一の道だから。でもこの忠誠ってもはや1つの愛なんだよな。そしてピダムは愛を貫いた。対極的な2人ではあるけれど、どちらもちゃんとトンマンを想ってた。トンマン、覇道の道を歩み始めてからは本当に孤独な人生だったと思う…。考えたんだけど、王になることって、人ではなくなるってことなのかも。というか人であってはいけない。王という別の生き物として見なくてはいけない、じゃないとその国は滅びるから。トンマンはそれでも神国の不可能な夢、希望を見たかったのかな…。多分自分の中でこれを超える韓ドラはもう現れないと思う。ミシルも本当に魅力的な悪役だった。当分は善徳女王でずっと語れる。
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