どの親も「うちの子はそんな子じゃない」って1ミリも疑わないけど、どんな子どもも親の知らない一面を持っていて、親自身も昔はそうだったはずなのに自分の子は違うと信じ切っているのリアルで怖いよね……
相手を傷つけない行動を心がけることは大前提としてもちろん大切だけど、その上で傷つけてしまっていたと知った時、それに対してどう行動できるかでその人が決まると感じさせられた。どれだけスクールカーストの上層にいても、自分がしたことに向き合えるかどうかが結局その人の本質だと思う。
自分に都合のいいように事実を改竄して伝えて、それによって他人が非難されたりハブられたりしても平気でいられる精神はまじで強………ティーンゆえの精神的未熟さはあれど、せめて罪悪感を持ってくれ……と思ってしまう。でもきっと程度の差はあれ自分含めみんなこれを通って大人になっていくものなの……か？？？もしそうだとしたら被害を受ける側からしたらたまったもんじゃない話だよな…
学校のシステム的なところで考えると、日本の学校はクラスという一つの単位があって「み〜んなで仲良くしましょうね（圧）」ってスタンスだけど、アメリカとかの海外はそもそもクラスという単位も固定の教室もなくて、みんなと仲良くすることも強要されないから、ある意味「クラス」というひとつの枠組みになじめなくても、他のグループを作ればいいだけっていうのは結構気楽でいい。日本みたいなタイプのいじめは起きづらいから。
でもそのグループが全てなくなってしまった時、上辺だけでも仲良くしてくれる人すらいなくなるのはアメリカの学校文化の怖いところかもしれないとも思った。
そしてどれだけ気をつけて生きていても自分の気づかないところで誰かを傷つけている可能性があると常に思って生きていくべきだとも思わされた。ものの感じ方は人によって違うから、自分の価値観だけを信じて生きることの危うさみたいなのも改めて考えさせられた。
「彼女が物事を大袈裟に捉える子だったから」って言ってしまえばそれは思考の停止でしかないし、自分がしたことを省みないで逃避することは、したことの大小に関係なく責任のない行動だとも思った。
多くを感じ、考えさせられ、これからの行動に反映していかねばと自戒させられるものすごい作品でした。
自分の感想なっっっっっが………（ドン引き）
