saochoco

奇皇后のsaochocoのネタバレレビュー・内容・結末

奇皇后(2013年製作のドラマ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

チチャンウク見たさに見始めたけど、ハマりにハマって最後まで続きが気になって見られました!
スンニャンが登り詰めていく復讐劇ですが、タファンやワンユ、タルタル、皆それぞれに自分の立場と向き合いながら、ヤンを守ろうとする姿に感情を揺さぶられました。
タファンは最初は嫉妬心の塊で、ヤンに自分の方を向いて欲しくて仕方なかったのに、最終話では秘密を知った上で、子まで失い辛かっただろうとヤンの気持ちを思い遣る陛下に成長。何度も孤独を嘆き、酒に逃げるのも無理はない程、周りには裏切り者しかいませんでした。最後にヤンの愛情を確認することができたことが救いでしたが、本当に白髪になるまで2人で幸せに暮らして欲しかったと願わずにいられませんでした。
ワンユは無口で気持ちを口にしませんが、スンニャンと将来を約束したあの時だけ素直な心を見せ、その後はまた気持ちを閉じ込める姿が切なかったです。死んだと思っていたヤンと再会してからは、互いに気持ちを口にすることも許されず、限られた言葉で最大限に互いを思い遣る2人に強いやるせなさを感じました。
タルタル、本当はヤンを想っていたのか確信はありませんが、民のため、国のため、信念を貫き常に冷静に自分の感情は隠し、先を見据え続ける人でした。ヤンを表立って支えることは立場上できないけど、ヤンのことを影ながら支え、ヤンが心から信頼できる存在でした。秘密資金を奪うことも、それを知ってもタルタルが敵対せず自分を理解してくれると、どこかでわかっていたと思います。
マハが終始かわいそうでしたが、最後にワンユと一緒になれたと思える描写があり少し救われました。
これだけの長編で、登場人物の1人ひとりに感情移入しロスもありますが、素晴らしい作品に出会えて幸せです!
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