erinko122

THIS IS US/ディス・イズ・アス シーズン6のerinko122のレビュー・感想・評価

5.0
遂にファイナルシーズン…!
これまで何度泣きながら観ただろう。

一話一話すべてが尊かった。36歳から始まった六年間の軌跡、一年ずつ一緒に成長してきた気がするというくらい、これ以上ないほど究極のヒューマンドラマだった。

同じエピソードを親きょうだいそれぞれの視点から振り返る構成だったり、さらに過去と未来のシーンが交錯する構成が本当に好きだった。ジャックが、レベッカが、ケビンが、ケイトが、ランダルが…みんなが大きな局面や些細な出来事にも、それぞれがどう感じ、どう行動するのか、が最後には想像できるようになるくらい年月をかけてこの家族のことを深く知った気がする。シーズン1からの徹底的な役作りがなせる技。子役もしかり。

一人のキャラクターに対して、幼児・少年少女・ティーン・青年以降、と役者が4人もいて、しかも全員どことなく面影があって違和感がないキャスティングが素晴らしい。青年期以降、年月の細かい単位で年を重ねてゆくごとのメイクや演技のエイジングが絶妙で素晴らしい。とくにピチピチの独身時代から病気を経て最期の姿まで、一人だけ本人の時間が超速で流れているのかと思うほどで、レベッカという女性に憑依したマンディムーアには脱帽。

まさに“これが私たち(THIS IS US)”というタイトルにぴったりなエンディング。シーズン1から通して、様々な悲劇もあったし、それらを少しづつ乗り越えていく姿に感情が動かされるけれど、なんと言ってもその時その時に響く名言が多いこと。故人の言葉を何代も大切にしていたり、家族がかけ合う言葉ひとつひとつに心動かされた。

きっとしばらく、ディスイズアスロスが続きそう…。
erinko122

erinko122